ボンクラでも役に立ちたいと思っている

今週はつらい週だった。先週の金曜日にこっちのボスと話し、研究の方向性を確かめたうえで、足りないものを注文した。その注文したものが届かないので、何もすることがなかった。

ものが届かなくても、他のことをすればいいのかもしれないが、僕はまだ何をやっていいかわからない。何か手伝うことがあればやりたいと思ったが、あいにくそんなのはなかった。基本的に研究活動は個人プレイなので、手伝ってもらうこともないようだ。

なんかこうやることがなくて机に座っていると、自分はこの世に必要ないんじゃないかって思えてくる。いや、活動したところで必要ない存在なのかもしれないが、少なくとも忙しければそういうことも考える暇もなくなる。

必要なくても給料がもらえていればいいじゃないかと思うかもしれない。でも実際は役に立っていないという気持ちは非常につらいものがある。

僕は以前警備員として働いていた。電話線の工事の車に乗って、工事の人と二人で現場に行く。工事の人は電線の工事、僕は乗ってきた車の見張りだった。車と言っても軽ワゴンなので、路肩に止めれば警備の必要もない。しかも多くは住宅街が現場なのでそもそも車がほとんど通らない。僕はほとんどの場合、車の脇で待っているだけだった。特にひどかったのは、車を止める場所がなくてコインパーキングに止めた時だった。その時はどう考えても警備をする必要がないので、車の中で待っていた。その時に、僕は世界で最も役に立ってない人間だと思った。

あれから博士号も取り、一応今は海外で働いているが、役に立ってないことは変わりないようだ。なんとかして役に立つ人間になりたいなぁ。世界中から嫌われてもやるべきことをやるトランプ大統領みたいになりたいなぁ。