フォトグラフィスカ1:難民の写真を撮る人たちの気持ち

フォトグラフィスカに行ってきた。

フォトグラフィスカというのは、スウェーデンの首都ストックホルムにある写真博物館。ガイドブックにもよく載ってるメジャーな博物館の1つ。ただ、無料の博物館も多い中、135クローナ(1700円程度)と少々高いので今まで行かなかった。

写真博物館と聞くとそこまで大したことないような感じがするが、この博物館は立派な建物で、しかも立地もかなりいいところにある。そして何より、夜1時まで開いているのである。花金でも夜7時になると人がいなくなるストックホルムでは驚異的な開館時間である。

いくつかのテーマに分かれているが、一番最初はシリアの難民や戦争の悲惨さを撮った写真が飾られていた。






写真に限らず、情報は受け手に二つのものを与える。1つは受け手が知らなかった知識や価値観、もう1つは癒やしである。この写真は前者の要素が強い。

たしかに、戦争や難民の悲惨さは普通に生活していては感じることが少ない。その点ではこういう写真は必要であると思う。ただ一方で、難民などが見世物のようになっているような気もする。

写真家はどのような気持ちで写真を撮るのだろうかとも思う。悲惨な風景であればあるほど、写真としては映えるが、より写真を撮られる側とは離れてしまうような気もする。「この写真撮ったら注目されるぞ」とか思いながら写真を撮るのだろうか。それでもいいような気もするし、ダメなような気もする。