今日買ったもの



僕の基本的な理念に「物を持たずに暮らす」というのがある。これは、あまりポジティブな出来事で出来上がったわけではなく、金がなく移動が多い人生だったので、物を捨てざるを得なかったからである。

物を持たないということは、例えば皿は白い皿一枚、コップは一個、服は陰部が隠れれば良いということなんだけど、それだとどうしても面白みのない人間になってしまう。以前本に「無駄の集合が文化である」という文章を読んだけど、それを個人に当てはめるのであれば、「無駄の集合が個性である」のだ。つまり最小限のものを持っている人は、何の面白みのないただのタンパク質であると言えるだろう。そんな人間ではいかんと思い、最近はなるべくほしいと思ったものは買おうというスタンスにした。


今日は仕事から帰り、Design torgetというおしゃれ雑貨店にふらっとよってなんとなくいいなと思ったものを買ってみた。いつもの僕であれば、”雑貨”などという文字通りあってもなくてもいいようなものは買わないのだけど、僕は変わったのである。今日は僕が買ったものを紹介する。


まずひとつめはお洒落マッチ。日本で売ってる普通のマッチの二倍ぐらいの大きさ。マッチ棒も長い。

子供の頃、ばあちゃんが家の仏壇のろうそくに毎日マッチで火をつけていた。子供の僕にとって、マッチをつけるという行為は自転車に乗るのと同じぐらい、大人への階段のような存在だった。中々つけられず、つけられたとしても火が怖くて手を離してしまいそうになっていたが、いつの間にか普通につけられるようになっていた。僕はアフリカに住んでいた時があったのだけど、その時料理は炭を使っていて、火をつけるのにマッチを使っていた。アフリカのマッチは貧弱で、火薬がついてなかったり棒がすぐ折れたりと中々紙に火がつけられなかった。スウェーデンに来て今度はインテリアとしてろうそくをつけることが増えたのだけど、そのときは今までチャッカマンを使っていた。これからはこのろうそくを使って、少しでもアナログに戻っていこうと思う。



あと2つは、ノート。このノートの中身は似ていて、質問が書いてあって自分で埋めていくのである。

僕は最近「人生とは何か」について結構考えていて、このブログも自分有りの考えをアウトプットする場になっている。僕が思ったことを淡々と書いているんだけど、もし質問されると今まで考えてこなかった事も考えるようになる。ただいかんせん友人がいないので、僕に質問してくれる人がいない。この本はそんな友人のいない僕に質問をしてくれるということで、テンション上がって2冊も買ってしまった。

でもね、やっぱり2冊いらなかったかなと。だって合計5000円ぐらいしたんだよ。ちょっと浪費したかな〜。