フォトグラフィスカ3:なぜSNSの写真は面白くないのか


以前の記事で、難民の生活などが写ったメッセージ性のある写真を紹介したけど、その他はほぼアーティスティックな写真である。

写真は絵とは違い、誰も撮ることが出来る。しかも今はスマホがあるので、日常的に撮ることができ、同時によく他人の写真を見る機会が多い。典型的なものではInstagramとか。だから、わざわざ博物館に行かなくても面白い写真を手軽に見れるはずなのに、なぜああいうSNSにあげる写真ってみんな面白くないんだろう。僕はInstagramをやっていたときはちゃんとした一眼を持っている人もいて、ちゃんとした写真をあげているつもりなのだろうけど、全く面白くなかった。これは僕自身にも言えて、僕は写真を撮るのが好きなのだけど、この博物館にきて、いかに自分が面白くない写真ばかり撮っていたかわかる。

もちろんプロの写真とアマの写真を比べているので違いはあるのは明らかだけど、一体何が違うんだろう。機材の問題では無い気がする。

プロとSNSに写真をあげるアマの違いは、他人に癒やしを与えようとしているかどうかの違いなのだと思う。プロはもちろん他人がどのように感じるかを考え、SNSに写真をあげる素人は、ただ自己顕示欲を満たそうとするだけ。それが写真の面白さに影響を与えているんじゃないだろうか。

別に写真を撮ってアップするのは個人の自由で、勝手にすればいいのだけど、もしSNSがただの自己顕示欲をみたすものならば、別に他人の投稿なんて見なくていい。

僕自身も、写真を撮るのは好きだけどもうちょっと人に見られるのを意識して写真を撮ってみようかな。

兎にも角にも、このフォトグラフィスカはとてもいい博物館だった。