[NR]ノルウェーを繋ぐ旅

僕は今、週末などを使って、陸路でヨーロッパを回る旅をしている。前回ノルウェーの西にあるベルゲンという町から、ノルウェーの首都であるオスロまでつなげたのだが、そこからは飛行機を使ったので、ストックホルムまでは繋がっていなかった。ということで、ストックホルムまでつなげるために、週末を使ってオスロまでバスで行ってきた。

正直僕はオスロは好きではない。ストックホルムほど都会ではないしさほど見所もない。オスロで唯一見たかったムンクの『叫び』は以前も見てしまった。そんな気持ちで旅に出るのもどうかと思うが、 自分で決めた目標であるゆえしょうがない。ストックホルムからオスロまでは簡単に行くことはできる。ほぼ毎日ストックホルムからオスロまでバスが出ていて料金も、片道2000円程度である。今回は金曜日の夜に出発して、土曜日の朝にオスロに着き、昼にはもうオスロを去る日程で行ってきた。

夜11時、ストックホルム中央駅から出発する深夜バスに乗る。二階建てのバスで席の数は多いのだがその1/5ほどしか埋まっていない。深夜バスは乗客の数に反比例して乗り心地がよくなるので人が少ないのはとにかくありがたい。だがなぜかこの時はほぼ一睡もバスの中で眠ることはできなかった。午前6時オスロ中央駅に到着した。北欧の冬は、日が短く6時と言ってもまだ真っ暗である。外も寒いので駅構内にあるコンビニで、焼きそばを買って朝食にした。ノルウェーのコンビニはスウェーデンのコンビニにくらべ、日本人に合うホットスナックが多い気がする。
朝7時のオスロ

午前8時になり、わざわざ海外まで来てどこにも行かないわけにはいかない。 ということで前回はいかなかったヴィーゲラン彫刻公園という所に行ってきた。オスロの中心地から、路面電車で数駅のところにある。僕は海外に行くときは、公共の交通機関にはなるべく乗りたくない。その理由は単純で、 乗り方がわからないことが多いのだ。切符をどうやって買えばいいかわからないし、1日券なのか一回券か、どれが得なのかもよくわからない。しかも、ほとんどの都市は歩けるぐらいの規模なので、大抵の場合は歩いてしまう。しかしこの時のをスローは想像以上に寒く、歩くのが億劫だったので路面電車で行くことにした。
彫刻公園までの電車

ヴィーゲラン彫刻公園は、その名の通りヴィーゲランという彫刻家の作品が展示してある公園である。朝だからかもしれないが、僕が行った時にはほとんど誰もいなかった。寒さのせいで彫刻も凍っており、より一層寒い雰囲気である。 一応この彫刻の中で「怒りん坊の像」というのが有名らしくそこで写真を撮り、しばらく公園を歩いた。行く前はほとんど期待していなかったのだが想像以上に楽しい公園であった。
子供と父
寒そうだ

怒りん坊の像
街の中心に帰るために、また切符を買おうとしたが数人が列を作っていた。しかも切符を買っている人がもたもたしていたので、帰りは歩きで中心まで行くことにした。 途中、以前も行った王宮を通り抜け、オスロ市庁舎に行くことにした。ここも観光地であるが以前行かなかったところである。土日も空いており入場は無料。この視聴者は毎年ノーベル平和賞をの授与式で使われるところであり、 中にはいろいろな美術品も展示してある。入り口の前に警備員が立っており、本当に中に入れるのかどうか不安であったがちゃんと中に入ることができた。

市庁舎の中

さすがにもやることがなくなったので、オスロ中央駅に帰ってきた。ほとんどお金を使わなかったので食事だけは豪華に行こうと思い、ホテルの朝食バイキングを食べたがあまり大したことはなかった。バスに乗る前に駅の2階にあるテイクアウト専門のお寿司屋で寿司を買ってバスに乗った。ノルウェーのサーモンは日本にも輸出されているぐらい有名である。スウェーデンも海に面しているのであるが、戦争の時に貼ると海が汚染されてしまったらしく、少なくともサーモンは全てノルウェーから輸入しているらしい。ということで以前も、この店で寿司を買い、本当に美味しかったので今回も同じ寿司を買うことにした。

前回も食べた寿司


わずか6時間余りの滞在で、オスロは終了。スウェーデン行きのバスに乗るが、ストックホルムまでの直通ではなくKarlstadという町にとまる。そこで2時間ほど待機することになる。先ほど買った寿司を食べ、暇なので町を歩くことにした。僕は今まで、都会のストックホルムと、村のような小さなところにしか行ったことがなかったが、Karlstadは小規模の町で、まるで映画に出てくるようなところであった。

夜8時にストックホルムに到着し、これでストックホルムからノルウェーへの道が繋がった。2017年最後の旅であった。

2018年の旅はもうすぐ始まります。お楽しみに。