国籍関係なく、男は物を捨てられない生き物である

職場で壮大な大掃除があった。僕の所属しているのは研究所で、大量の化学物質があるのだけど、それを1つ残らずバーコーディングしていかなくてはならなくなった。

そこで1日かけて大掃除をしていたのだが、当然のごとく使用期限が切れたものやわけのわからないものが大量に出てくる。そういうものは捨てなければならないのだが、どうしても捨てられないやつがいて、結局冷蔵庫に戻すことになる。こういうのは国籍関係なく、捨てられない人は捨てられないのですね。

僕自身も大学を卒業するまでは全く物が捨てられなかった。東京に引っ越すときも実家で使っていたボロボロのソファをわざわざ運んだりしていた。買った方が安いにも関わらず。

ものに対する価値観が急に変わったのは大学を卒業して、引っ越ししなくてはならない時。その時に全く金がなくて荷物を運ぶことができなかった。その時に本を集めていたんだけど、一生懸命集めていた本をブックオフで売ったら、たった一万円にしかならなくて、僕はこんな価値の無いものを集めていたのかと落ち込んでしまった。その時からなるべく物を持たない暮らしをしようと思っているのです。

物を捨てられない人は、物を持っていることでコストを払っているということを知るべきだ。まず、物を置いている空間の家賃を払っている。さらに、物がたくさんあると探すのも時間がかかる。考えもシンプルにならない。

物が捨てられない人の100%は「何かに使えるかもしれない」という。しかし、現時点で得体の知れない物が、未来になって得体の知れるものになる可能性はない。更に得体のしれない可能性はあるけど。

ただ、物を捨てられる人と、片付けられない人はイコールではない。物を捨てられないけど片付けられる人はコレクターといい、両方できない人はゴミ屋敷まっしぐらですね。僕は捨てられるけど片付けは出来ない人かも。