本 『お金2.0』線を引いたところ

現代社会の欲望を大別してみると、 ① 本能的欲求、 ② 金銭欲求、 ③ 承認欲求の3つに分けられます。 ① 本能的欲求は、衣食住の欲求、異性の興味を引きたいという欲求、家族への愛情など、生物が持つ根源的な欲求です。 ② 金銭欲求は、そのまま稼ぎたいという欲求です。 ③ 承認欲求は、社会で存在を認められたいという欲求

私たちは何かを選ぶ時に多くの人に支持されているものを選ぶ傾向があります。
               

誰か特定の人が必死に動き回っていないと崩壊するような仕組みでは長くは続きません
               

この持続的かつ自動的に発展していくような「経済システム」にはどんな要素があるかを調べていった結果、5つほど共通点があることに気がつきました。  ① インセンティブ、 ② リアルタイム、 ③ 不確実性、 ④ ヒエラルキー、 ⑤ コミュニケーション、の5つです。

① 報酬が明確である(インセンティブ)  経済システムなので当然ですが、参加する人に何かしらの報酬(インセンティブ)、明確なメリットがなければ始まりません。当たり前のように感じますが、この要素が抜けていて失敗することが実は最も多い     
。現代は生物的な欲望よりも社会的な欲望が目立ってきていて、中でも頭文字を取って3M(儲けたい・モテたい・認められたい)の3つが欲望としては特に強く、これらを満たすようなシステムは急速に発展し
               

② 時間によって変化する(リアルタイム)  次に、時間によって状況が常に変化するという要素も必要です。  かならずしも本当にリアルタイムである必要はありませんが、 常に状況が変化するということを、参加者が知っていることが重要
               
③ 運と実力の両方の要素がある(不確実
               

食欲・睡眠欲・性欲などの生理的欲求が満たされた場合はもちろん、他人に褒められたり、愛されたりなどの社会的な欲求が満たされた時にも活性化して快楽物質を分泌し
               

個人が余ったリソースを直接的に共有しあうことでコストを大幅に削減できるメリットがあります。ネットが生活のあらゆるところに浸透してきたおかげで、共有できる範囲が地球全体に広がり、巨大な経済として機能し始めてい
               

テクノロジーの普及によって、これらの社会的な価値を軸にした独自の経済圏を、グローバルで誰でも簡単に構築できるようになると、この流れは一気に加速し