日本から韓国へ その1 フェリーで釜山へ向かう

陸路でヨーロッパへつなぐ旅。始まりは大阪から韓国のソウルまで。日本は島国なので陸路で抜けることはできないが、フェリーで韓国や中国に行くことができる。僕は大阪から韓国の釜山に行くことを選んだ。

大阪国際フェリーターミナルはコスモスクエア駅から徒歩15分のところにある。駅を出ると港までの無料シャトルバスが到着したので、バスで向かった。国際フェリーターミナルという名前の割にはこじんまりとしたターミナルである。

丁寧な受付のお兄さんからチケットを受け取り、16時に出国を済ませて乗船する。船内の受付で部屋の鍵をもらう。



僕が予約した席はスタンダードクラスBという二段ベッドの個室。同じ部屋に韓国のおじさんがいたのだが、そのおじさんはスーツケースをおいたきり、結局下船するまでこの部屋に戻ってくることはなかった。ということで実質一人で使うことができた。

乗客は90%以上は韓国人で、中学生ぐらいの若い女性が多かった。彼女らは同じグループのようで、下船する際にみんなで集まっていたから、修学旅行で大阪にでも行っていたのだろう。

夕食と朝食はバイキングである。日本食と韓国食の両方があると書かれてあったが、主に韓国食だった。僕にとっては味はあまり大したことがなかった。船内には浴場がありそこにサウナもついている。男性客が少ないからか、空いていた。朝も入れるのが嬉しい。

食後、8時半頃からは、レストランでのど自慢大会が行われた。僕が想像していたものより、かなり賑やかでアイドルのライブのような雰囲気である。あまりにうるさいので部屋に戻ったが、そこからでも十分聞こえる音量だった。おそらく九時にはもう寝てただろう。通常は早く寝たときは深夜に起きてしまうのだが、今回は朝六時まで起きなかった。船内が快適だったのだろうか。

船というのは思ったよりも時間がかかる。飛行機だとわずか一時間程度なのだが、船だと大阪から釜山まで19時間程度もかかるのだ。そもそも瀬戸内海を抜けるのに10時間もかかってしまう。そこから外海に出るので、船は徐々に揺れるようになる。しかし釜山に近づくと揺れも収まってきた。

続く・・・