とにかく仕事を終わらせる方法

締め切りがある仕事ならまだしも、論文のように締め切りはないが自分にとっては重要な仕事を、どのようにして終わらせるかについて、自分なりに方法があるのでここでまとめておく。ちなみに僕は知的生産な仕事なので、成果物というのは、電子ファイルとする。

1.まずはファイルを作る
とにもかくにも、とりあえずその名前のファイルを作る。中身は何もなくてもいい。とりあえずファイルを作れば、その情報を受ける器ができる。最低でも、その器さえあれば作品は完成していると言える。

2.成果物と同じ量のページを用意する
これはゴールを明確にすることと同様である。例えば、プレゼン用のスライドの場合、1分1スライドと仮定して30分のスライドであれば30枚の空のスライドを作成する。そうすれば、とりあえず30枚のスライドを埋めれば仕事が終わるということを認識できる。

3.毎日やる
一回やり始めたらとりあえず毎日考える。日が空いてしまうと、以前考えていたこと、作っていたことを忘れてしまいそれを思い出す時間を作らないといけない。とりあえず毎日やると、どんどん覚えていくので思い出す時間もほとんど必要なくなる。

4.見出しを書く
見出しをつけることで、ストーリーをイメージしやすくなる。ただ、後にストーリーが変わってしまうことを怖がらないようにする。やらない原因は、「本当にこれでいいんだろうか」と躊躇することにある。ストーリーが変わってしまうと、今までやったことが一見無駄な作業だったと思うかもしれない。しかし、それは作ってみないとわからないことが多い。だから、スクラップアンドビルドを前提として、とりあえずビルドするのである。

5.情報を埋める
例えば原稿用紙10枚分の文章を書かないといけないときは、とにかく4000字を埋める。それは自分で書く必要はない。ネットの記事をまるまるコピペしてもいい。スライドであれば画像を拾ってきて、貼っていけばいい。どうせそれが完成ではないのだから、堂々と盗めばいいのである。重要なのは、作業を「作成」から「修正」にすることである。そうすることで作業のハードルはぐっと下がる。

6.常にブラッシュアップ
5番まででとりあえず書類は完成している。白紙ではないから、提出すらできないことはない。しかし、それは不十分である。だから、その書類を読み返し、どんどん修正していく。上記で書いたように、5番の時点で作業は作成から修正になっている。あとは、4番から6番のサイクルをどんどん回していくだけである。