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「部族」という言葉は使われないようになっているのか #学ぶ

 文化人類学では、「部族」という言葉は使われないようになっているらしい。その理由をGeminiに聞いてみた。

はい、文化人類学の分野では、「部族」という言葉は現在ほとんど使われていません。その理由は主に以下の3点です。

  1. 価値中立でないため: 「部族」という言葉には、未開、野蛮、原始的といった、特定の価値観に基づいた偏見(ステレオタイプ)が含まれることがあります。文化人類学は、あらゆる文化を相対的に理解し、それぞれの文化に固有の価値を認めることを重視するため、このような先入観を助長する言葉は避けるべきと考えられています。

  2. 定義の曖昧さ: 「部族」という言葉は、社会の規模、政治体制、経済基盤など、さまざまな要素を漠然とひとまとめにしており、学術的な用語として正確な定義が困難です。社会の多様性を適切に表現するためには、より具体的で詳細な用語を用いる必要があります。

  3. 植民地主義との関連: 「部族」という言葉は、かつて植民地支配の文脈で、支配者側が被支配者を分類し、管理するために用いられた歴史があります。このような歴史的背景から、「部族」という言葉は差別的なニュアンスを持つとされ、使用が避けられるようになりました。

現在では、「部族」の代わりに、以下のような用語が用いられることが一般的です。

  • 民族集団 (ethnic group): 共通の文化、言語、歴史、アイデンティティなどを共有する集団を指します。
  • 社会 (society): 特定の地域に居住し、共通の制度や文化を持つ人々の集団を指します。
  • 〇〇社会、〇〇文化: より具体的に、「〇〇」の部分に地域名や文化名を入れて表現します。(例:狩猟採集社会、遊牧社会、〇〇族)
  • 先住民 (indigenous people): 特定の地域に古くから居住し、独自の文化や社会を維持してきた人々を指します。

ただし、これらの用語も文脈によっては注意が必要です。例えば、「先住民」という言葉も、特定の政治的・歴史的文脈で使用されることがあり、すべての状況で適切とは限りません。文化人類学では、常に用語の選択に注意を払い、対象となる集団の自己認識や歴史的背景を考慮しながら、最も適切な表現を用いるよう努めています。


日本に住んでいると、民族とか部族とかはほぼ意識しない。しかし、すくなくともタンザニアでは結構意識されている。僕は青年海外協力隊でタンザニアに住んでいたのだが、それを意識する事は度々あった。

部族・民族とは、わかり易い例でいうとマサイ族とか。タンザニアでは、一国の中でもたくさんの民族がいて、慣れてくると見た目でなんの民族かがわかってくる。現地の人だと絶対わかっていると思う。例えばマサイ族は、背が高くて顔が小さい。

僕も何回か、日本人でかつ何民族なのか聞かれたが、全く答えられなかった。今も答えられない。しかし、タンザニアでは、例えばホテルに泊まるときも帳簿に民族を書く欄があったりする。

「部族」という言葉はいかにもジャングルに住んで槍を持っている人たちを想像させるから使われないという意見はわかる。でもそこまで現地の人は気にしていないような気がする。エスキモーという言葉が一時使われなくなったが、また使われるようになったりして、なんか面倒だなというのが僕の感想である。