アラシのキッチン(イラン)

本日のWorld FOOD Tripは、イラン(ペルシャ)料理。訪れたレストランは京都にあるここである。

『アラシのキッチン』

京都河原町から京料理の立ち並ぶ路地を通り、建物の二階にレストランがある。

京都は日本の観光の中心地であり、全世界から多くの観光客が訪れている。京都まで来て、京料理を食べずにイラン料理を食べる人は少ないだろうが、日帰り感覚で京都に来れるものの特権でもあるように思える。

店は鴨川沿いに立っており、窓際の席では川が望める。僕が来たときは客は1組だけだったが、僕が帰るときには結構席が埋まっていた。

ランチタイムだったので、ランチメニューであるキャバブ クビデセットを頼んだ。今回は珍しく友人と一緒に行ったため、友人はホレッシュゲイメセットというのを頼んだ。

イラン(ペルシャ)料理と聞いてピンとくる人は少ないであろう。そもそもイランがどこにあるかを地図上に正確に示せる日本人は少ないのではないだろうか。僕は旅好きで中等にも行ったことがあるが、イランがどこか正確にはわからない。

イラン料理は周辺の中東やインドと同様に、香辛料を中心とした味付けである。しかし、インド料理のように辛く味が濃いわけではなく、その点では日本人にも馴染みやすい味である。イラン周辺は古くから文明が栄えており、シルクロードの通り道でもあったため、料理も周辺国の影響を受けている。しかし、イランの外食産業は、酷評されており、イラン人から自国の外食料理とサービスの質に疑問が投げかけられないことが不思議に思われているらしい。

イランの主食はナーンであり、家庭で焼かれるよりも店で買われることが多いそうだ。米も食べられているが、日本の米よりもだいぶ長い長粒種である。

肉は主に羊肉が好まれており、さらに煮込む際は長い時間煮込む傾向があるらしい。ムスリムの国なので酒は飲まれないが、紅茶はよく飲まれるらしく、2歳ぐらいから紅茶を飲み始めるそうだ。

まず、スープが運ばれてきた。トマトベースに、麦などが入っている。

次にメインであるケバブが運ばれてきた。羊肉と牛肉の2つのケバブである。ケバブは、トルコ料理や中央アジアなどでも広く食べられている料理である。

 これは友人が頼んだホレッシュゲイメと呼ばれるスープである。一番最初に出たトマトスープに似た味だが、メイン料理らしく味が濃くなっている。羊肉が入っており、その他に野菜や麦が細かく入っている。写真からもわかるが、その上にフライドポテトがのっている。


最後にナンが来た。普段インド料理店などでよく食べられるナンとほぼ変わらないものである。しかし、スープ系以外でナンを食べたのは初めてであったので、少し苦労した。


食後にペルシャチャイがきた。チャイと言う名前だったのでてっきりミルクティーだと思ったがそうではなかった。ただ普通の紅茶とは違い、カルダモン・シナモンなどスパイスが入っていて美味しい。

一緒に行った友人もこの店の料理に満足していて、わざわざ京都まで来たかいがあった。