[TR→BF]ヨーロッパ東端から その10:ソフィアに到着!

(旅は、ウェブサイトにまとめてあります。)

列車は順調に森の中を走っていく。この列車はソフィアが終点ではなく、さらにアナウンスもないからいつ着くのかわからない。

到着予定時刻はもう過ぎ、もしかするともう通り過ぎてしまったのかと少し慌てたが、ただ列車が遅れているだけらしく、朝十時にソフィア中央駅に到着した。




ブルガリアはEU加盟国の中では、一人あたりのGDPが最も低い国である。以前ルーマニアに入国したときは客引きに囲まれ、途上国のような体験をしたので少し警戒していた。しかし、ソフィア中央駅はとても静かであり、とてもきれいだった。


駅から中央部までは歩いて行く。腹が減ったのでなにか買おうとするが、ブルガリアレフを持っていないので、換金できるところまで我慢しないといけない。

ロシア語と同じカフェの表示。東欧を感じさせる。

ブルガリアと聞くと、日本人のほとんどはヨーグルトしかイメージにないと思う。実際にブルガリアのヨーグルト消費量は28.9 kg/年/人であり、日本の6.5kg/年/人に比べると相当多い。しかし、消費量の一位は隣のトルコであり、35 kg/年/人 だそうだ。そしてヨーグルトという名前自体もトルコ語であるらしい。

ヨーグルトしか関わりがなさそうなブルガリアだが、実は第二次世界大戦中は、日本と同じ枢軸国側であった。ただし、ナチスガ行ったユダヤ人の迫害には抵抗し、ヒトラーに呼び出された大統領は、ヒトラーに会った10日後に謎の死を遂げたという。その大統領の息子であり、当時5歳であったシメオンが大統領になるが、当然政治をしきれるわけもなく、敗戦したのもあり国外追放された。そして、70年たった2001年に、シメオンが戻り、首相になったという。



さて、ほぼ何も下調べしていなかったこともあり、中々中心部に出ることが出来ない。道を歩く人に一々聞いて、中心に向かって歩いて行く。ブルガリアの人はみんな優しい。

トラムもよく走っている。道のど真ん中で止まって人が乗り降りしている。車に轢かれそうだ。

続く・・・