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[NP]フィヨルドの王道4:フィヨルドの旅

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(今回の旅は ウェブサイト にまとめてあります。) フィヨルドを見るというのは、具体的には乗り物に乗ることである。様々な乗り物でフィヨルドを見ることが出来るのだが、その乗り物がセットになったチケットがある。今回はそれを購入し、ベルゲンからオスロまで移動した。 具体的な日程は以下のとおりである。 Departure from Arrival to   08:43 Bergen 09:56 Voss -  The Bergen Railway 10:10 Voss 11:20 Gudvangen -  Bus 12:30 Gudvangen 15:00 Flåm -  Fjord cruise - classic boat 16:04 Flåm 17:03 Myrdal -  The Flam Railway 17:54 Myrdal 22:35 Oslo -  The Bergen Railway 出発はベルゲン中央駅。そこからベルゲン鉄道でヴォスという場所まで行く。 説明を追加 駅を出るとすぐに絶景になる。 1時間ほど走り、ヴォスに到着した。ここからはバスに乗り換える。鉄道には沢山の人が乗っており、バスも数台用意されている。バスに乗ると、たまたま日本人の女性親子が隣りに座った。バスは有名な絶景ポイントで度々止まり、バスに乗った人が写真を撮る。右側に景色があるときにはまず僕らが写真を撮り、隣の親子に席をゆずる。左のときはその逆。 バスに乗り、1時間ほどで Gudvangenという場所についた。ここで昼食を食べる。ノルウェーは世界の中でもトップクラスに物価の高い国で、しかもこのような孤立した場所ではさらに値段が高くなる。ホットドックだけで1500円ほどする。 この場所は12時でも日が当たらない。ここにもホテルがあるのだが、夜は静かで寂しいだろうなと思う。 ここからは船でフィヨルドを縫うようにして進む。天気も最高で、景色も写真以上の絶景なのだが、さすがに数時間も絶景を見ていると流石に飽きてくる。 続く・・・

僕はどう生きるか

僕はどう生きるべきかについて常に考えている。なぜ、僕がそんなことを考えているのかというと、今の生活(人生)に全く満足しておらず、かつ今の生活が安定していないからである。 僕は科学者になるべくしてなったと思う。しかし、いったいその先に何がしたいのかよくわからない。今の職場は自分の興味とは程遠いし、だからと言って自分が何を得意とし、何に興味があるのかがわからない。 今の職は終身雇用ではないので、いつかは職を選ばなければならない。その際に必ず自分はどうなりたいのかを否が応でも、自分自身に問いかけなければならない。 自分がやりたいことを見つける、もしくは安定した生活をすれば、こんなこと考えなくても済むかもしれない。しかし、なかなかそれもできないでいるのである。

[NP]フィヨルドの王道3:ブリッゲンに立ち寄る

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(今回の旅は ウェブサイト にまとめてあります。) 次の日、ホステルで朝食を食べ再びバスで街に降りる。ここからフィヨルドの旅が始まる。最近天気があまり芳しくなかったのだが今日は快晴である。良かった。 予め予約していたチケットを取るため、ベルゲン中央駅のカウンターに行った。まだ出発まで30分ほどあるので、ブリッゲンという場所に行くことにした。 ブリッゲンはベルゲン中心部にある木造の倉庫群であり、ベルゲンの街に唯一ある世界遺産となっている。古い木造建築なので、ぱっと見ただけで明らかに歪んでいる建物もあり、ところどころ修復作業も行われている。殆どの建物は店やレストランになっているのだが、早朝でありまだやっていなかった。ブリッゲンは想像していたよりかなり背が低く、特にやることもないのですぐに駅に引き返した。 次からはいよいよフィヨルドの旅はじまりはじまり。

[NP]フィヨルドの王道2:ベルゲンのフィッシュマーケット

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(今回の旅は ウェブサイト にまとめてあります。) ベルゲン空港からトラムで中心地に向かう。着いた次の日に、大規模なシティマラソンがあるらしく、街の至る所が通行止めになっている。トラムも終点までは行くことができず、途中の駅で停車した。 今回予約したゲストハウスは中心地から離れたところにある。中心地からまたバスで30分ほどかかる。明日の朝早くベルゲンを出発するので、ゲストハウスに行く前にベルゲンの街を少し歩くことにした。ベルゲンの街は空港と同じく非常にきれいな街である。ストックホルムもきれいではあるがゴミが落ちていたり落書きがあったりするが、ベルゲンは全くそんなことなかった。僕が今まで行ったヨーロッパの街の中で最も綺麗な街であった。しかし、金曜の夜であっても夜九時頃には殆どの店が閉まっていた。ほぼ唯一フィッシュマーケットがぎりぎりやっていたので、そこでフィッシュスープを食べることにした。 ノルウェーは海に面しており、魚が美味しいとよく言われる。スウェーデンも同じくバルト海に面しているのだが、バルト海は昔使われていたDDTなどで未だ汚染されており、スウェーデンで売られている魚もノルウェーから輸入されているそうである。 二人とも空港で夕飯を食べたので、フィッシュスープを一つだけ頼むことにした。クリーム系のスープで素晴らしく美味しい。パンもついてきて、一つだけで満足である。 フィッシュスープを食べ、バスセンターに行き、ゲストハウスに向かうバスを待つ。電光掲示板ではあと30分待たないといけない。バス停で待ち、そろそろ来るかと思い、もう一度電光掲示板を見るとそのバスの表示がなくなっているのである。もしや違うバス停から出たのかと思い、また30分ほど待たないといけないと思ったが、ただバス自体が遅れていただけであった。 バスは山を登り、きれいな夜景が見えた。スウェーデンは全体的になだらかな地形で、上から夜景というのがあまり見えないので、新鮮な景色である。これもフィヨルドのおかげなのだろうか。 今回予約したのはHotel Montanaというゲストハウス。10人一部屋である。この日はまだオフシーズンに入る前で、ホテルはベッドは満員であった。

椎名誠 『メコン・黄金水道をゆく』

Kindle unlimitedをやめた。 Kindle unlimitedとは、月額980円で本が読み放題になるサービス。ただし、特定の本だけ。僕が解約したのは単純に読みたい本がなかったから。月額でお金を払うぐらいなら読みたい本を一個ずつ買ったほうがいいと思ったからである。 Kindle unlimitedをやめ、早速本を買うことにした。最初の本の著者は椎名誠と決めていた。 僕が一番好きな作家は何人かいるけど、圧倒的に一位は椎名誠である。日本にいたときは、必ず図書館で一冊は椎名誠の本を借りていた。本は僕にとって癒やしなのだが、椎名誠の本は癒やしを通り越して精神安定剤のような存在になっていた。冬の北欧でビタミンD不足になるように、僕は椎名誠不足になっていたのである。 数百冊ある椎名誠の本の中で、僕が選んだのは『メコン・黄金水道をゆく』である。 45日かけ、メコンを下りながら現地の人の生活を書いた紀行文。椎名誠はコラム、小説も書いているが僕は圧倒的に彼の紀行文が好きなのである。 もちろんこの本は読んだことがあるのだが、改めて読むとほとんど内容を忘れており、新鮮に読むことが出来た。しかし、ところどころ覚えているところもあった。 その1つは、カエルの件である。ベトナムのメコンデルタでは、様々なものが売られている。そこでカエルを売っている女性がおり、その女性が往きたカエルの背中を5cmほどナイフで切り、指を入れてきれいに皮を剥がす。皮を剥がされたカエルはまだ生きており、「あれま!!」という顔をしながらぴょんぴょん跳ねるのである。そのカエルはかごに入れられ、そのかごには皮を剥がされたカエルが、みんな「あれま!!」という顔をしてぴょんぴょんはねているそうだ。 椎名誠の紀行文は、「怪しい探検隊」もしくは「東日本何でもケトばす会」と呼ばれる旅仲間と一緒のことも多く、なかなか面白おかしく書かれてある事が多いのだけど、この『メコン・黄金水道をゆく』は、おそらく同行しているのは通訳の人だけで、文章も比較的淡々と書かれている。 この本を読んだ時、僕は彼に憧れていることを改めて思い出した。旅をし、その出来事を本に書いて収入を得る。僕もそういう生活がしたいと思っていた。僕が旅好きで、今も頻繁に旅に出ているのも椎名誠の影響であり、今でも椎名誠のような生活をしたい

暗い

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北欧の冬は暗くて辛いのである。

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[NP]フィヨルドの王道1:ベルゲンに向かう

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新たな旅の始まり。と言っても過去のお話ですが。 ひょんなことから、日本の友人と連絡を取るようになった。日本にいたときはそこまで連絡は取ってなかったのだが、僕と同様の悩みを抱えていることから、連絡を頻繁に取るようになったのである。そのうち、僕が冗談半分に「スウェーデンにおいでよ。」というと、その友人は案外本気になり、僕と共通の友人を誘ってスウェーデンに来るという話になった。結果的には、その友人以外すべての人はキャンセルしたため、その友人のみが来ることになったのである。 誘ったはいいが、スウェーデンだけ滞在するのはもったいない。かと言ってフランスやイタリアに行くのであればわざわざスウェーデンに来る意味は無いと思った。そこで、北欧旅行の一丁目一番地となるフィヨルドを見る旅を計画したのである。本当は数人が来るのであれば僕は行かなくてもいいかなと思ったが、その友人だけになったので僕も休んで一緒にいくことになったのである。 まずは、スウェーデンのストックホルムから、フィヨルドの玄関口となるノルウェーのベルゲンに向かう。ちょうど金曜日の夜にストックホルムを出発する格安航空券があったので、それを買った。ノルウェーはEUではないのだが、ストックホルムから出国する際はパスポートチェックがなかった。定刻通りに離陸し、定刻通りにベルゲンに到着した。ベルゲン空港は大変きれいな空港である。そこからトラムを使って街の中心に向かう。 ベルゲン空港のトイレ

Nackaのカフェ

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ストックホルムの郊外にNackaという場所がある。僕が住んでいるLidingoという島からは、ボートが出ていて、結構簡単に行けることがわかったのでちょっと行ってみた。 行ってきたのはSvindersviks Brygghusというカフェ。 スウェーデンの典型的な建物。 お店の中も可愛らしい。 僕が頼んだのはコレです。 カフェ自体はいいんだけど、やっぱりこういう所に1人で来るのは中々きついな。誰か一緒にカフェ巡りとかしてくれる人はいないのだろうか。

現代アート作品の価値はどうはかるのか

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ポンピドゥー美術館 ヨーロッパに来て、日本にいるときに比べ美術館や博物館によく行くようになった。同時に現代アートをよく見るようになった。 僕は、正直現代アートというのがよくわからない。美術館という非日常的な空間自体は好きなのだが、作品自体はわけがわからないものを作っているとしか思えない。一体作品がどうすごいのかよくわからないのである。 すごいとかそういう評価自体ないのだろうか。そんなことはないはずである。なぜなら美術館のスペースは決まっており、展示される作品は決まるわけなのだから、かならず美術館側は作品を選ばないといけないのである。その時に、どういう基準で作品を選んでいるのか僕にはよくわからない。 現代・古典限らず、基本的には作品の価値は以下の2つで決まってくる。 一つは作品自体が現実に近いかどうか。絵が上手いか下手かの基準は、いかに現実に近いかどうかである。彫刻もしかり。ダ・ヴィンチ、ミケランジェロなど、古典的なアーティストの基本は絵が上手いかどうかで作品が評価された。 モナ・リザ。純粋な絵の素晴らしさの他に作者や絵そのものの知名度で作品の評価は変わる。 もう一つはその作品の背景。例えば作者やその時代など。作者によって作品の価値は変わる。現代は、油絵の凸凹まで再現できる技術があり、ほぼ本物と見分けがつかない。その点においては、作品自体の素晴らしさは変わらないのだけど、やはり有名な人本人が実際に触って描いた作品の価値には遠く及ばない。人工知能を使って、もしレンブラントが生きていたらこういう絵を描いただろうという絵が発表されたが、それでもレンブラント本人が描いた絵には遠く及ばない。ピカソが描いた絵も、もしピカソが描いてなかったら必ず捨てられていただろうという絵がたくさんある。 ピカソの絵。オスロ美術館にて。 以上の二点は、現代アートの価値には関わってこない。例えば、現代アートは現実に近いものを作らず、逆に現実から遠いものを作っているからである。作品の背景も、現代であればあるほど価値はない。現代アーティストのほとんどは無名なのだから、作者自体の価値はほぼないのである。 ストックホルム現代美術館 何か、現代アートを説明してくれる人や本があればいいのだけど、少なくとも美術館の説明を読んでいるだけではさっぱりわからない。