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非日常を味わう

最近よく美術館や博物館に行くようになった。だんだん楽しさがわかってきた。 僕は旅が好きだけど、僕が旅をするのはただ単に非日常を味わいたいから。 ちょっと前に、精神科で働く看護師に、鬱にならないための秘訣を聞いた。1つは規則正しい睡眠、そしてもう一つは非日常を体験することであるらしい。旅、特に海外旅行はほぼ全てが非日常なので、精神的にはとてもいい気がする。 博物館や美術館も非日常を味わうのにとても良い。僕は今まで博物館や美術館は知識を得るためのものだと思っていたけど、空間自体を楽しめばいいのだと最近わかった。だから、作品のことなんか知らなくてもいいし、そこでただ座っているだけでもいい。 非日常を味わうというのは僕の生活の中で大きな価値観の一つな気がする。僕が外食が好きなのも旅が好きなのも、非日常を味わいたいからなのだ。

ストックホルム現代美術館

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ストックホルムには無料の美術館・博物館がたくさんある。 https://www.visitstockholm.com/guides/museums-with-free-entry/ その中でも僕が好きなのはストックホルム現代美術館。特別展は有料だけど常設展は無料。常設展でも、たまに作品が変わってたりするので面白い。さらにそんなに混んでなく、かと言って殺風景すぎることもないので暇つぶしにはちょうどいい。 現代美術館だけど、有名な人の作品も少しある。 例えばピカソとか。 サルバドール・ダリとか。 この作品って、本当に現代美術っぽい。俺でも描けるやんって作品って絶対あるよね。  現代アートの走りとなった『泉』。これが本物ではないと思うけど。  これ、俺にも出来ると思う。

[FI→EE→LV→LT]バルト三国早周り その10:さようなら、バルト三国

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(今回の旅は ウェブサイト にまとめてあります) 午前7時、さすがに外国まで来てマクドナルドでじっとしているわけにはいかないので、雨が止んだのを確認してヴィリニュスの街に出る。 タリン、リガは旧市街が世界遺産になっているのだが、ヴィリニュスはそうではないのでいささか迫力がない。さらに僕は旅の後半になると、調べが甘く今回の旅自体ほとんど何の下調べをしてこなかったせいで、ヴィリニュスがどこの位置にあるかもよくわからない。 とりあえず、大きな教会に行けば僕としては満足なのでヴィリニュス大聖堂に向かう。 ヴィリニュス大聖堂 エストニア、ラトビアは比較的宗教色が弱いが、リトアニアはローマ・カトリックが人口の殆どをしめているらしい。ということで、大聖堂もこれまでの国に比べてとても立派であった。 日曜日ということもあって、雨にも関わらず多くの人がミサのために教会に来ていた。じゃまにならないようにあまり写真は撮らないでいた。 教会に行き、いよいよやることがなくなってしまった。博物館などが開く前には空港にいなくてはならないため、やることといったら朝飯を食うぐらいしかない。街には人がほぼおらず、店も空いてなかったがほぼ唯一開いていたホテルの朝食バイキングを、宿泊者に紛れて食べた。もちろん有料。 ここで時間を潰して、あとは電車で空港に行くのみ。出発の1時間前から電車は到着しており、ひたすら電車の中で待つ。電車が動き、少しだけ走ってすぐに止まる。どうやら空港は街のすぐ近くであったらしい。 リトアニアのバスは有線 今回のバルト三国の旅、下調べをほぼせずに、しかもあまりに早周りだったため、ほぼ何もしなかった。こういう旅をして一体何の意味があるのかわからないが、僕は陸路でヨーロッパを繋ぐという、誰にも言われていない使命があるのである。いつかまた落ち着いたらゆっくり周りたいな。 旅の記念として、その土地のコインを最低1つ取っていくことにしている。今回はすべて1ユーロが揃った。バルト三国にユーロが導入されたのは2011年と非常に最近。小国であまり出回らないため、3つとも手にいれたのはうれしい。 ということで、今回の旅は終了。だけど、また次の旅がすぐ始まりますよ〜。誰も見ていないこのブログだけど、自己満

やりたいことをやって生計立てられてない人は劣ってる

よく、「やりたいことをやれ」って言うけど、 やりたいことをやっていて生計をたれられない人と、別にやりたくないことをやって生計をたてている人なら後者のほうが正解だと思う。 生物学的には、生きることが生物に与えられた使命で、社会に生きている人間はお金を稼げること=生きること。色んな生き方ってあるけど、別に自分で自立して生活できないレベルって生きてるとは言わないと思う。やりたいことをやって借金とかする人、例えば親の金で世界一周とかする人ってやっぱり人間として劣ってると思う。 僕自身も、奨学金という借金をして博士号を取った。その理論だと、大学を卒業して普通に働いている人に比べてかなり劣ってるな。

[FI→EE→LV→LT]バルト三国早周り その9:ヴィリニュスでただ寝る

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(今回の旅は ウェブサイト にまとめてあります) バスは何も言わずにバス停に停まり、数人が降りた。アナウンスがなかったが、どうやらヴィリニュスについたらしい。時刻は深夜二時。予定よりも早めに着いたらしい。バスは乗客が少なく快適だったので、もう少し遅れてもよかったと思う。 ここから街に出て、深夜でも営業している店でダラダラしようと思ったが、面倒になってしまった。中央駅が深夜でも開いており、その中のベンチに数人が寝ていたので僕もそのベンチの1つで横になった。わざわざヴィリニュスまで来て、駅で寝ているのはどうかと思うがもう街まで行く体力はなかった。 ヴィリニュス中央駅のトイレは照明が青い。これは子供を表すマーク 午前6時になり、外が明るくなった。流石に寝てばかりはいられないと、外に出てみると雨が降っていた。向こう側にマクドナルドのMの看板が見え、明かりがついていたので何も考えずにそこに向かい、珈琲を注文する。まだまだヴィリニュス観光はしない。

「海外ではー」と言ってる奴は100%信用しない

スウェーデンに来て1年。長期に海外に住むのはこれで二回目である。二回住んでわかったが、半年もすると異文化が異ではなくなり、新鮮さがなくなってくる。 もう今はやってないけど、ちょっと前までツイッターはやっていた。スウェーデン在住の人や海外在住の人をフォローしていた。少しの間は海外の写真とか見れて面白かったけど、「フランスではー」とか「ドイツではー」みたいな投稿ばかり目立つようになってウザくなってやめてしまった。 僕もスウェーデンに来た時はそう思ったことがある。例えば「スウェーデンではほぼキャッシュレス」とか、「スウェーデン(や他のヨーロッパ)のマクドナルドはタッチパネルで注文できる」みたいなことを思った。ただ、そういう気づきはもうほぼなくなってきている。 海外に一年以上も生活して、未だに「海外ではー」とか言ってる奴って、自己顕示できることが海外にいることしかないんじゃないかな。その人ってもし日本に帰った時に、誇れるものが何にもできなくなるんじゃないの?それと、たとえ他の国が日本よりも優れていたとしても、その国の指導者や市民や環境がすごかっただけで、別にその人がすごいわけではないでしょ。偉そうに言う意味が全くわからない。海外の視点から日本を良くしたいと、無理な言い訳を言いそうだけど、それなら自ら国会議員になるとか、最低でもちゃんと論文書くとかそういうことしたほうがいいんじゃないの? あと「海外ではー」と言ってる発言って、結局ほとんど海外在住の人しか見てないから全く意味ないんだよね。自己顕示に「海外ではー」と言う人にはならないようにしよう。

[FI→EE→LV→LT]バルト三国早周り その8:さっさとヴィリニュスへ

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(今回の旅は ウェブサイト にまとめてあります) リガの滞在時間はわずか5時間。しかも夕方に着き夜に出発するので特にやることはない。レストランで食事をした後はリガの街を歩く。 スリーブラザーズ リガはタリンと比べて、異国な雰囲気はないが、街全体が静かだった。土曜の夜にも関わらず人が少ない。スーパーに立ち寄ると、関西のおばちゃん3人組がいて、ぺちゃくちゃ喋っていた。そこに、現地の若い男性がそのおばちゃんに日本語で声をかけていた。その男性は日本の大学にいたそうだ。おばちゃんはその男性と話し、買い物をしてレジに並んでいた。おばちゃんは、レジの手際が悪いと常に文句を言っていた。平日の何もない時に、わざわざリガまで旅行に来るこのおばちゃん集団はいったい何なんだろうか。話しかけようと思ったが、やめて静かにおばちゃんの会話を聞いていた。 街をブラブラしていると、ついに雨が降ってきた。リガに来るバスの途中、何度も雨が降っていたので心配だったがその雨が追いついてきたのだろうか。 もちろん僕はカサなど持っていないので、近くのカフェでコーヒーを飲みながらバスの出発時刻になるまでひたすら待った。 カフェの店員は二人いて、二人共女性であった。ラトビアは女性の方が男性よりも多いらしく、金髪白人好きの男性にとっては天国のような国であるらしい。現時点であまりものの僕も、是非もらっていただけるのであればもらっていただきたいものである。 コーヒーを毎分1mlの遅さで飲み、バスに乗る時刻になった。これからバルト三国最後の国、リトアニアのヴィリニュスへ行く。バス会社はタリンからリガへの道のりに乗ったエコラインである。 席は前回と同じく3番。一番前である。このバスはモニターがついているのだが、一番前の席はモニターがない。 ところがこの日は、乗客が少なかったらしく僕は7番の席になったうえ、1人2席使えるというのだ。バスに乗ってみると、僕の横だけでなく、前後も人がいなかった。席を倒し放題である。深夜バスというのは、乗ってる乗客の人数によって快適さが変わるのでこれはありがたい。しかし、ヴィリニュスには午前2時にはついてしまうのでちょっと残念である。 バスは順調に走り、午前二時には殺風景なヴィリニュスのバス停に到着した。 (続く)

普通のポテトじゃなかった

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普段、1kg100円程度の冷凍フライドポテトを買っているのだが、今回は少し高めのフライドポテトを買ってみた。さっそく作って食べてみると、これが甘いのである。よく見るとほんのり赤い気がする。僕の目は赤と青系に弱く(致命的)、なんとなく色違うかなと思っていたが、本当に色が違ったのである。 このポテトはおそらくサツマイモなのだろう。これはこれでおいしいが、いつも使っている塩やケチャップはあわない。

ハロウィンはグローバル化している

ナショナルジオグラフィックのウェブサイトで、 ハロウィンのことについて書かれた記事 があった。その中で日本も言及されていたので、このブログで軽く紹介する。 元々ケルト民族のお祭りであったハロウィンだが、その子孫が住むイギリスではあまりメジャーではなかった。それが今では46%の人が、ハロウィンに関連する何かしらのものを買っているのだそうだ。 ケルト民族にゆかりのない国でもハロウィンは流行ってきている。例えばドイツではこの25年で劇的に流行りだした。遠く離れた日本では、ハロウィンはコスプレパーティになっている(コスプレ自体日本が流行らせた)。 ただし、ハロウィンが有名になるに従って、それを毛嫌う人もいる。ドイツでは、10月31日にはもともとReformaton Dayという祝日であり、その日がアメリカ資本主義にまみれたハロウィンに取って代わられてはいけないという人もいる。 ーーーーーーーー ココから僕の感想 ハロウィンは確かに外国の文化で、日本が勝手に取り入れていい気になってるのはたしかに気分が悪いけど、こうやって見るとハロウィンもコスプレパーティのようにアレンジし、日本風になっているのはいいようなきがする。いいものは積極的に取り入れ、改善すると言うのは日本の伝統芸なので、こういうのもいいかも。ただし、騒ぎすぎてゴミを増やしたり、警察に迷惑をかける用なやつは日本から追放していいと思う。

[FI→EE→LV→LT]バルト三国早周り その7:豪華な夕飯

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(今回の旅は ウェブサイト にまとめてあります) リガについたのは午後5時、そしてリガを出発するのは午後10時とである。この間に博物館等は開いてないので、リガでやることと行ったら夕飯を食べることだけである。せっかく来たのにもったいないが、こういうスケジュールを作った僕が悪いのである。ただ、せめて夕飯だけでも豪華にしようと、ちょっと高そうな店に行った。 Rozengrālsという店は地下にあるレストランで、レストラン全体が中世の雰囲気になっている。普段はあまりこういう観光客が来そうなレストランには行かないのだが、今回は入ってみた。 ココの店員は中世の格好をしている。 通されたのは奥の部屋で、誰もいない。誰もいないから店員もいない。呼ぶ勇気もないのでしばらく待っていたが、流石に腹が減ったので、歩いて呼びに行った。 僕が頼んだのは、ブタ。ブタの何かは説明ができないのだが、伝統的な料理で作ったブタである。 まずはパンが包まれて出てきた。パンはいかにも手作りですというような重いパンである。僕も一度パンを作ろうとしたことがあるから、こういうパンをみると、当時のことを思い出す。 暗くてよくわからないかもしれないが、これがメイン料理。ブタの角煮のようなものと、半分に切ったニンニクと、穀物類。やはり大変美味しいが、食いきれない。 次回はヴィリニュスへ移動。お楽しみに。