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フォトグラフィスカ2:立派なレストラン

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以前紹介したフォトグラフィスカ、3階建てだけど、3階はほぼカフェ、レストラン、バーだった。博物館のカフェだけど、かなりちゃんとしてる。 海に面しており、ガムラスタン、ユールゴールデン島が見え、景色としては一等地だと思う。今回僕は珈琲しか注文しなかったが、もし夕飯を食べてなかったらレストランで注文したかった。 バーもあって、しかも夜1時まで開いてるのでおすすめです。ただこのレストランに来るには、博物館の入場料(135kr)を払わないと入れないのでちょっと割高かも。

フォトグラフィスカ1:難民の写真を撮る人たちの気持ち

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フォトグラフィスカに行ってきた。 フォトグラフィスカというのは、スウェーデンの首都ストックホルムにある写真博物館。ガイドブックにもよく載ってるメジャーな博物館の1つ。ただ、無料の博物館も多い中、135クローナ(1700円程度)と少々高いので今まで行かなかった。 写真博物館と聞くとそこまで大したことないような感じがするが、この博物館は立派な建物で、しかも立地もかなりいいところにある。そして何より、夜1時まで開いているのである。花金でも夜7時になると人がいなくなるストックホルムでは驚異的な開館時間である。 いくつかのテーマに分かれているが、一番最初はシリアの難民や戦争の悲惨さを撮った写真が飾られていた。 写真に限らず、情報は受け手に二つのものを与える。1つは受け手が知らなかった知識や価値観、もう1つは癒やしである。この写真は前者の要素が強い。 たしかに、戦争や難民の悲惨さは普通に生活していては感じることが少ない。その点ではこういう写真は必要であると思う。ただ一方で、難民などが見世物のようになっているような気もする。 写真家はどのような気持ちで写真を撮るのだろうかとも思う。悲惨な風景であればあるほど、写真としては映えるが、より写真を撮られる側とは離れてしまうような気もする。「この写真撮ったら注目されるぞ」とか思いながら写真を撮るのだろうか。それでもいいような気もするし、ダメなような気もする。

考えのリンク集

このブログは僕が思いついたことを断片的に書くもので、いつか断片的なものを組み合わせて1つの大きな文章に出来ればいいと思っている。 その前段階として、ブログで書いた僕の考えのリンクを、ホーム・ページに載せた。 https://sites.google.com/view/masakazu-ishikawa-rinen/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0?read_current=1 まだ色々メチャクチャなんだけど、これから似たような考えをまとめていこうと思う。 タイトルだけ見て分かるのだけど、基本的に僕は常にネガティブなのだなぁと思う。これからはもうちょっとポジティブに考えていきたい。

100分DE名著 『ラッセル 幸福論』1:幸福は獲得するものである。

Kindle unlimitedをやめて買った2冊めの本。『ラッセル幸福論』は僕の中のベスト10冊に入っているのだけど、その本を紹介したNHKの番組本。どういう紹介をされているのか興味があって読んでみた。 正直言うと、本家の『ラッセル 幸福論』を買ったほうが100倍いいと思う。だけどせっかく買ったので読んだ分だけ大切なところをまとめておこうと思う。 まずこの本の原著のタイトルは ”Conquest of Happiness”。直訳すると「幸福の獲得」。このことからも分かるように、幸せというのは、待っていても勝手に来るものではなく、自分で積極的に獲得していかなければならない。能動的に行動することによって幸福は得られるものであるらしい。 たしかに、僕は今幸福ではないけれど、そのことに嘆いていただけでは全く幸せにはならない。だから、これからは能動的に幸福になるように行動していこうと思う。

[NP]フィヨルドの王道5:フィヨルドの旅

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(今回の旅は ウェブサイト にまとめてあります。) 船でフロムに着き、ココでも1時間ほど休憩がある。腹は減ってないが退屈であるのでバーに入った。ここは地ビールを製造しており、5種類のビールを少量飲めるセットを注文した。僕自身はほとんど酒は飲めないが、相方は酒が好きなので注文する。このビールの一種類は日本の麦芽を使用しているらしい。ココでも日本のものが使われているとは。日本の食に対する貪欲さが分かる。 フロムから鉄道に乗る。先ほどは海の上を漂っていたが今度は山を登る。中々忙しい旅である。この鉄道の一番の見所は滝。滝のそばで鉄道が止り、みんな外に出る。するとBGMがなり、滝のそばで赤い服の女性が踊っているのである。この女性は鉄道が来る度に踊っているのだろうか。鉄道が来ない時間は1人で寂しく小屋で待っているのだろうか。 ミュダールに到着し、いよいよ最後の鉄道に乗る。夕日がきれいなのである。4人席で、目の前はおそらくアメリカ人の夫婦なのだが、女性の方が景色を見るたびに「Oh my god!」と言っていた。アメリカ人は本当にOh my godと言うのである。その間、友人は殆ど寝ていた。 夜10時、長い旅が終わりオスロに到着した。今回取ったホテルは街から近いので歩いてホステルに向かう。途中焼きそばのようなものがセブンイレブンに売っており、買ったが800円ほどで驚いた。

同窓会の近況報告

僕が大学生のときに所属していた研究室は毎年12月に忘年会をやっていて、その案内は返信用はがきで送られてくる。その返信用はがきには、近況を報告するコメント欄があり、その近況報告をまとめた返信集が同窓生に送られてくる。昨日、その返信集がメールで3年分まとめて送られてきた。どうやらここ3年は送るのをサボっていたらしい。 同窓会の案内自体、僕はほとんど返信することが殆どないのだが、2015年だけは返信していたらしく僕の近況報告も載っていた。自分の文章、特に手書きを見るのは恥ずかしくてとても見れない。 僕の同級生など、知り合いの近況報告も載っている。大体は結婚して、子供が出来たなどのはなしである。僕と同級生と1つ上の先輩が結婚していて同じ苗字になっていた。僕も研究室にいた時に、1つ下の後輩と付き合っていたのだが、その人の文章はなかった。もともとその人とはFacebookでつながっていたのだが、その人が別の男と付き合って結婚した時に見るに耐えられず、友達をやめてブロックしてしまった。 似たような話だと、もともと付き合っていた女がたまたまLINEで友達候補として出て、そのサムネイルが子供の写真で傷ついたという友人もいた。別にその女も全く悪いことはしていないのだが、勝手に男というのは傷つくのである。こんな男はSNSなどやらないほうがいい。

金曜の夜

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今週もいいことがなかった。最近はお金を使うことがストレス発散になるのではないかと思い、買いたいものは買い、食べたいものは食べるようにしている。 金曜の夜はどこか行こうとするが1人では中々行くところもない。ストックホルムに数少ないフードコートがあり、そこでステーキを食べる。想像以上に量が多くて食べきれない。 その後はカフェでエスプレッソを飲む。結局あまりいい日ではなかった。

[NP]フィヨルドの王道4:フィヨルドの旅

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(今回の旅は ウェブサイト にまとめてあります。) フィヨルドを見るというのは、具体的には乗り物に乗ることである。様々な乗り物でフィヨルドを見ることが出来るのだが、その乗り物がセットになったチケットがある。今回はそれを購入し、ベルゲンからオスロまで移動した。 具体的な日程は以下のとおりである。 Departure from Arrival to   08:43 Bergen 09:56 Voss -  The Bergen Railway 10:10 Voss 11:20 Gudvangen -  Bus 12:30 Gudvangen 15:00 Flåm -  Fjord cruise - classic boat 16:04 Flåm 17:03 Myrdal -  The Flam Railway 17:54 Myrdal 22:35 Oslo -  The Bergen Railway 出発はベルゲン中央駅。そこからベルゲン鉄道でヴォスという場所まで行く。 説明を追加 駅を出るとすぐに絶景になる。 1時間ほど走り、ヴォスに到着した。ここからはバスに乗り換える。鉄道には沢山の人が乗っており、バスも数台用意されている。バスに乗ると、たまたま日本人の女性親子が隣りに座った。バスは有名な絶景ポイントで度々止まり、バスに乗った人が写真を撮る。右側に景色があるときにはまず僕らが写真を撮り、隣の親子に席をゆずる。左のときはその逆。 バスに乗り、1時間ほどで Gudvangenという場所についた。ここで昼食を食べる。ノルウェーは世界の中でもトップクラスに物価の高い国で、しかもこのような孤立した場所ではさらに値段が高くなる。ホットドックだけで1500円ほどする。 この場所は12時でも日が当たらない。ここにもホテルがあるのだが、夜は静かで寂しいだろうなと思う。 ここからは船でフィヨルドを縫うようにして進む。天気も最高で、景色も写真以上の絶景なのだが、さすがに数時間も絶景を見ていると流石に飽きてくる。 続く・・・

僕はどう生きるか

僕はどう生きるべきかについて常に考えている。なぜ、僕がそんなことを考えているのかというと、今の生活(人生)に全く満足しておらず、かつ今の生活が安定していないからである。 僕は科学者になるべくしてなったと思う。しかし、いったいその先に何がしたいのかよくわからない。今の職場は自分の興味とは程遠いし、だからと言って自分が何を得意とし、何に興味があるのかがわからない。 今の職は終身雇用ではないので、いつかは職を選ばなければならない。その際に必ず自分はどうなりたいのかを否が応でも、自分自身に問いかけなければならない。 自分がやりたいことを見つける、もしくは安定した生活をすれば、こんなこと考えなくても済むかもしれない。しかし、なかなかそれもできないでいるのである。

[NP]フィヨルドの王道3:ブリッゲンに立ち寄る

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(今回の旅は ウェブサイト にまとめてあります。) 次の日、ホステルで朝食を食べ再びバスで街に降りる。ここからフィヨルドの旅が始まる。最近天気があまり芳しくなかったのだが今日は快晴である。良かった。 予め予約していたチケットを取るため、ベルゲン中央駅のカウンターに行った。まだ出発まで30分ほどあるので、ブリッゲンという場所に行くことにした。 ブリッゲンはベルゲン中心部にある木造の倉庫群であり、ベルゲンの街に唯一ある世界遺産となっている。古い木造建築なので、ぱっと見ただけで明らかに歪んでいる建物もあり、ところどころ修復作業も行われている。殆どの建物は店やレストランになっているのだが、早朝でありまだやっていなかった。ブリッゲンは想像していたよりかなり背が低く、特にやることもないのですぐに駅に引き返した。 次からはいよいよフィヨルドの旅はじまりはじまり。

[NP]フィヨルドの王道2:ベルゲンのフィッシュマーケット

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(今回の旅は ウェブサイト にまとめてあります。) ベルゲン空港からトラムで中心地に向かう。着いた次の日に、大規模なシティマラソンがあるらしく、街の至る所が通行止めになっている。トラムも終点までは行くことができず、途中の駅で停車した。 今回予約したゲストハウスは中心地から離れたところにある。中心地からまたバスで30分ほどかかる。明日の朝早くベルゲンを出発するので、ゲストハウスに行く前にベルゲンの街を少し歩くことにした。ベルゲンの街は空港と同じく非常にきれいな街である。ストックホルムもきれいではあるがゴミが落ちていたり落書きがあったりするが、ベルゲンは全くそんなことなかった。僕が今まで行ったヨーロッパの街の中で最も綺麗な街であった。しかし、金曜の夜であっても夜九時頃には殆どの店が閉まっていた。ほぼ唯一フィッシュマーケットがぎりぎりやっていたので、そこでフィッシュスープを食べることにした。 ノルウェーは海に面しており、魚が美味しいとよく言われる。スウェーデンも同じくバルト海に面しているのだが、バルト海は昔使われていたDDTなどで未だ汚染されており、スウェーデンで売られている魚もノルウェーから輸入されているそうである。 二人とも空港で夕飯を食べたので、フィッシュスープを一つだけ頼むことにした。クリーム系のスープで素晴らしく美味しい。パンもついてきて、一つだけで満足である。 フィッシュスープを食べ、バスセンターに行き、ゲストハウスに向かうバスを待つ。電光掲示板ではあと30分待たないといけない。バス停で待ち、そろそろ来るかと思い、もう一度電光掲示板を見るとそのバスの表示がなくなっているのである。もしや違うバス停から出たのかと思い、また30分ほど待たないといけないと思ったが、ただバス自体が遅れていただけであった。 バスは山を登り、きれいな夜景が見えた。スウェーデンは全体的になだらかな地形で、上から夜景というのがあまり見えないので、新鮮な景色である。これもフィヨルドのおかげなのだろうか。 今回予約したのはHotel Montanaというゲストハウス。10人一部屋である。この日はまだオフシーズンに入る前で、ホテルはベッドは満員であった。

椎名誠 『メコン・黄金水道をゆく』

Kindle unlimitedをやめた。 Kindle unlimitedとは、月額980円で本が読み放題になるサービス。ただし、特定の本だけ。僕が解約したのは単純に読みたい本がなかったから。月額でお金を払うぐらいなら読みたい本を一個ずつ買ったほうがいいと思ったからである。 Kindle unlimitedをやめ、早速本を買うことにした。最初の本の著者は椎名誠と決めていた。 僕が一番好きな作家は何人かいるけど、圧倒的に一位は椎名誠である。日本にいたときは、必ず図書館で一冊は椎名誠の本を借りていた。本は僕にとって癒やしなのだが、椎名誠の本は癒やしを通り越して精神安定剤のような存在になっていた。冬の北欧でビタミンD不足になるように、僕は椎名誠不足になっていたのである。 数百冊ある椎名誠の本の中で、僕が選んだのは『メコン・黄金水道をゆく』である。 45日かけ、メコンを下りながら現地の人の生活を書いた紀行文。椎名誠はコラム、小説も書いているが僕は圧倒的に彼の紀行文が好きなのである。 もちろんこの本は読んだことがあるのだが、改めて読むとほとんど内容を忘れており、新鮮に読むことが出来た。しかし、ところどころ覚えているところもあった。 その1つは、カエルの件である。ベトナムのメコンデルタでは、様々なものが売られている。そこでカエルを売っている女性がおり、その女性が往きたカエルの背中を5cmほどナイフで切り、指を入れてきれいに皮を剥がす。皮を剥がされたカエルはまだ生きており、「あれま!!」という顔をしながらぴょんぴょん跳ねるのである。そのカエルはかごに入れられ、そのかごには皮を剥がされたカエルが、みんな「あれま!!」という顔をしてぴょんぴょんはねているそうだ。 椎名誠の紀行文は、「怪しい探検隊」もしくは「東日本何でもケトばす会」と呼ばれる旅仲間と一緒のことも多く、なかなか面白おかしく書かれてある事が多いのだけど、この『メコン・黄金水道をゆく』は、おそらく同行しているのは通訳の人だけで、文章も比較的淡々と書かれている。 この本を読んだ時、僕は彼に憧れていることを改めて思い出した。旅をし、その出来事を本に書いて収入を得る。僕もそういう生活がしたいと思っていた。僕が旅好きで、今も頻繁に旅に出ているのも椎名誠の影響であり、今でも椎名誠のような生活をしたい

暗い

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北欧の冬は暗くて辛いのである。

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[NP]フィヨルドの王道1:ベルゲンに向かう

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新たな旅の始まり。と言っても過去のお話ですが。 ひょんなことから、日本の友人と連絡を取るようになった。日本にいたときはそこまで連絡は取ってなかったのだが、僕と同様の悩みを抱えていることから、連絡を頻繁に取るようになったのである。そのうち、僕が冗談半分に「スウェーデンにおいでよ。」というと、その友人は案外本気になり、僕と共通の友人を誘ってスウェーデンに来るという話になった。結果的には、その友人以外すべての人はキャンセルしたため、その友人のみが来ることになったのである。 誘ったはいいが、スウェーデンだけ滞在するのはもったいない。かと言ってフランスやイタリアに行くのであればわざわざスウェーデンに来る意味は無いと思った。そこで、北欧旅行の一丁目一番地となるフィヨルドを見る旅を計画したのである。本当は数人が来るのであれば僕は行かなくてもいいかなと思ったが、その友人だけになったので僕も休んで一緒にいくことになったのである。 まずは、スウェーデンのストックホルムから、フィヨルドの玄関口となるノルウェーのベルゲンに向かう。ちょうど金曜日の夜にストックホルムを出発する格安航空券があったので、それを買った。ノルウェーはEUではないのだが、ストックホルムから出国する際はパスポートチェックがなかった。定刻通りに離陸し、定刻通りにベルゲンに到着した。ベルゲン空港は大変きれいな空港である。そこからトラムを使って街の中心に向かう。 ベルゲン空港のトイレ

Nackaのカフェ

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ストックホルムの郊外にNackaという場所がある。僕が住んでいるLidingoという島からは、ボートが出ていて、結構簡単に行けることがわかったのでちょっと行ってみた。 行ってきたのはSvindersviks Brygghusというカフェ。 スウェーデンの典型的な建物。 お店の中も可愛らしい。 僕が頼んだのはコレです。 カフェ自体はいいんだけど、やっぱりこういう所に1人で来るのは中々きついな。誰か一緒にカフェ巡りとかしてくれる人はいないのだろうか。

現代アート作品の価値はどうはかるのか

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ポンピドゥー美術館 ヨーロッパに来て、日本にいるときに比べ美術館や博物館によく行くようになった。同時に現代アートをよく見るようになった。 僕は、正直現代アートというのがよくわからない。美術館という非日常的な空間自体は好きなのだが、作品自体はわけがわからないものを作っているとしか思えない。一体作品がどうすごいのかよくわからないのである。 すごいとかそういう評価自体ないのだろうか。そんなことはないはずである。なぜなら美術館のスペースは決まっており、展示される作品は決まるわけなのだから、かならず美術館側は作品を選ばないといけないのである。その時に、どういう基準で作品を選んでいるのか僕にはよくわからない。 現代・古典限らず、基本的には作品の価値は以下の2つで決まってくる。 一つは作品自体が現実に近いかどうか。絵が上手いか下手かの基準は、いかに現実に近いかどうかである。彫刻もしかり。ダ・ヴィンチ、ミケランジェロなど、古典的なアーティストの基本は絵が上手いかどうかで作品が評価された。 モナ・リザ。純粋な絵の素晴らしさの他に作者や絵そのものの知名度で作品の評価は変わる。 もう一つはその作品の背景。例えば作者やその時代など。作者によって作品の価値は変わる。現代は、油絵の凸凹まで再現できる技術があり、ほぼ本物と見分けがつかない。その点においては、作品自体の素晴らしさは変わらないのだけど、やはり有名な人本人が実際に触って描いた作品の価値には遠く及ばない。人工知能を使って、もしレンブラントが生きていたらこういう絵を描いただろうという絵が発表されたが、それでもレンブラント本人が描いた絵には遠く及ばない。ピカソが描いた絵も、もしピカソが描いてなかったら必ず捨てられていただろうという絵がたくさんある。 ピカソの絵。オスロ美術館にて。 以上の二点は、現代アートの価値には関わってこない。例えば、現代アートは現実に近いものを作らず、逆に現実から遠いものを作っているからである。作品の背景も、現代であればあるほど価値はない。現代アーティストのほとんどは無名なのだから、作者自体の価値はほぼないのである。 ストックホルム現代美術館 何か、現代アートを説明してくれる人や本があればいいのだけど、少なくとも美術館の説明を読んでいるだけではさっぱりわからない。

非日常を味わう

最近よく美術館や博物館に行くようになった。だんだん楽しさがわかってきた。 僕は旅が好きだけど、僕が旅をするのはただ単に非日常を味わいたいから。 ちょっと前に、精神科で働く看護師に、鬱にならないための秘訣を聞いた。1つは規則正しい睡眠、そしてもう一つは非日常を体験することであるらしい。旅、特に海外旅行はほぼ全てが非日常なので、精神的にはとてもいい気がする。 博物館や美術館も非日常を味わうのにとても良い。僕は今まで博物館や美術館は知識を得るためのものだと思っていたけど、空間自体を楽しめばいいのだと最近わかった。だから、作品のことなんか知らなくてもいいし、そこでただ座っているだけでもいい。 非日常を味わうというのは僕の生活の中で大きな価値観の一つな気がする。僕が外食が好きなのも旅が好きなのも、非日常を味わいたいからなのだ。

ストックホルム現代美術館

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ストックホルムには無料の美術館・博物館がたくさんある。 https://www.visitstockholm.com/guides/museums-with-free-entry/ その中でも僕が好きなのはストックホルム現代美術館。特別展は有料だけど常設展は無料。常設展でも、たまに作品が変わってたりするので面白い。さらにそんなに混んでなく、かと言って殺風景すぎることもないので暇つぶしにはちょうどいい。 現代美術館だけど、有名な人の作品も少しある。 例えばピカソとか。 サルバドール・ダリとか。 この作品って、本当に現代美術っぽい。俺でも描けるやんって作品って絶対あるよね。  現代アートの走りとなった『泉』。これが本物ではないと思うけど。  これ、俺にも出来ると思う。

[FI→EE→LV→LT]バルト三国早周り その10:さようなら、バルト三国

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(今回の旅は ウェブサイト にまとめてあります) 午前7時、さすがに外国まで来てマクドナルドでじっとしているわけにはいかないので、雨が止んだのを確認してヴィリニュスの街に出る。 タリン、リガは旧市街が世界遺産になっているのだが、ヴィリニュスはそうではないのでいささか迫力がない。さらに僕は旅の後半になると、調べが甘く今回の旅自体ほとんど何の下調べをしてこなかったせいで、ヴィリニュスがどこの位置にあるかもよくわからない。 とりあえず、大きな教会に行けば僕としては満足なのでヴィリニュス大聖堂に向かう。 ヴィリニュス大聖堂 エストニア、ラトビアは比較的宗教色が弱いが、リトアニアはローマ・カトリックが人口の殆どをしめているらしい。ということで、大聖堂もこれまでの国に比べてとても立派であった。 日曜日ということもあって、雨にも関わらず多くの人がミサのために教会に来ていた。じゃまにならないようにあまり写真は撮らないでいた。 教会に行き、いよいよやることがなくなってしまった。博物館などが開く前には空港にいなくてはならないため、やることといったら朝飯を食うぐらいしかない。街には人がほぼおらず、店も空いてなかったがほぼ唯一開いていたホテルの朝食バイキングを、宿泊者に紛れて食べた。もちろん有料。 ここで時間を潰して、あとは電車で空港に行くのみ。出発の1時間前から電車は到着しており、ひたすら電車の中で待つ。電車が動き、少しだけ走ってすぐに止まる。どうやら空港は街のすぐ近くであったらしい。 リトアニアのバスは有線 今回のバルト三国の旅、下調べをほぼせずに、しかもあまりに早周りだったため、ほぼ何もしなかった。こういう旅をして一体何の意味があるのかわからないが、僕は陸路でヨーロッパを繋ぐという、誰にも言われていない使命があるのである。いつかまた落ち着いたらゆっくり周りたいな。 旅の記念として、その土地のコインを最低1つ取っていくことにしている。今回はすべて1ユーロが揃った。バルト三国にユーロが導入されたのは2011年と非常に最近。小国であまり出回らないため、3つとも手にいれたのはうれしい。 ということで、今回の旅は終了。だけど、また次の旅がすぐ始まりますよ〜。誰も見ていないこのブログだけど、自己満