自己啓発書はノイズを除去する #学ぶ

『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』という面白い本を今読んでいる。まだ全部読み終わっていないのだが、自己啓発書の箇所で面白い事がわかった。

自己啓発書の特徴として、自分がコントローラブルなことに専念しろというメッセージがあるそうだ。確かに「7つの習慣」の主張はインサイドアウト、影響の輪・関心の輪というふうに、自分のコントーラブルな箇所とそうじゃないところを明確に分けろという話であった。『嫌われる勇気』も同様である。この本では、課題の分離という言葉で表現しているが、結局はコントローラブルな箇所に専念しろという意味である。

本は読めないのに自己啓発書は読めるのは、そういうノイズを排除しているからである。仕事をしていると予測不可能な自体ばかりで疲弊してしまう。なので娯楽としての本は、そういうノイズをできる限り排除したものがいい。小説や普通の評論は、予期せぬ自体が起こりえるが、自己啓発本はとにかくノイズのないところにフォーカスしろというので読みやすい。

そういった点で、本とインターネットの違いもある。本はノイズがあるがインターネットは自分の欲しい情報だけが手に入る。前者は知識で後者は情報であるとこの本には書かれてある。さらにネット検索よりも情報の純度が高くなるのがChatGPTのような生成AIである。ネット検索だとまだ雑音が多いが、生成AIはほぼ雑音がない。

ゲームもそうだ。ゲーム自体ノイズが少ない分野だが、それでも20時間ほどかかるテレビゲームとパズドラのような短時間で終わるゲームではノイズが全く異なる。だから、みんなノイズの少ないスマホゲームをするのだ。