デザインとは

デザインとは、結果を作るためのプロセスであり、行為である。PDCAとほぼ同じで、①観察、②問題定義、③プロトタイプ、④テストを続けていく。観察の段階では、とにかく「問うこと」が大事である。何でもかんでもとりあえず取捨選択せず気づいたものは記録していく。問題定義の段階では、一人で考えず、色んな人と共同で作っていくことで、客観的なものが出来上がる。

20世紀までのデザインは、専門家が担当することで、職能で分断化していたが、21世紀になり、ヒトが中心となる考え方に変わっていった。

デザインの主義として、ユーザ中心主義とデザイン主導主義がある。ユーザ中心主義は文字通り、使う人を中心に考えた主義である。これまで、製品の都合などで使いにくかったものを、ユーザの使いやすさを追求した結果にしていく。ユーザ中心主義の対比としてデザイン主導主義がある。デザイン主導主義は「新しい意味を作る」ものであり、これはユーザからは出てこない。しかし、デザイン主導主義でできた結果であってもユーザ中心主義を取り入れることもある。デザイン主導主義は、コンセプトだけではなく、技術も重要である。


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