『都知事失格』
前東京都知事舛添要一氏の辞任後自身が出版した本。この本のタイトルは『俺は悪くない』のほうがしっくりくる。本当に終始言い訳と自慢しかない本だった。
確かに、舛添氏が言うように、都知事が出張でファーストクラスに乗ったり、スイートルームに泊まるのは問題ないと思う。ただ、実際の記者会見などで強く言い返せなかったということは、そういう成果がなかったということだと思う。
また、前後の都知事である石原さん、猪瀬さん、小池さんの悪口を頻繁に入れているけど、猪瀬さんは置いといて、石原さん、小池さんは1期以上続けてきている点で舛添さんよりも優秀である。とくに石原慎太郎さんは特殊な都知事で、週に一度しか登庁しないとか、部下が萎縮して誰も批判できないとか言ってるが、結局成果でいうと石原さんのほうがあるので、そちらのほうが正しいということになる。
舛添さんは厚生労働大臣のときは優秀だったらしいけど、都知事になるとからっきしだめだ。もともと「俺はすごい」と思い続けている人だったのかもしれないけど、こういう人はもう誰もついてこないだろうな。