民族博物館のビデオテーク
吹田市の国立民族博物館の入り口に、ビデオを見ることができるスペースがある。画面を操作すると、いろいろな動画が見れるようになっていて、それは裏で機械がビデオテープを自動で選んで再生してくれる仕組みになっているらしい。
今では全く珍しくないシステムだが、当時は画期的なシステムであったらしい。『民博誕生』で梅棹忠夫は、そのことについて論じている。今までは、一つのコンテンツを多くの人が見ていたのに対し、これからは多くのコンテンツを一人が見る時代であると。梅棹忠夫は「孤独のアミューズメント」と言っているが、まさにその時代になっている。YoutubeやAmazon Primeなどはまさに孤独のアミューズメントだ。
ただ、孤独のアミューズメントがメインになって、そのより戻しも起きていることも事実である。Youtubeでのライブでコメントがかけたりと、誰かと一緒に見たい・情報を共有したいという願望は今の人達でも十分にあるかと思う。