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4月, 2019の投稿を表示しています

もうすぐモスクワ

シベリア鉄道に三泊し、四日目の朝を迎えた。GPS上では、モスクワまであと300kmほどになっている。ようやくヨーロッパといえるところになってきた。

本『私が捨てた女』

遠藤周作。吉岡という寂れた男子大学生が、雑誌で出会いを募集していた女、森田ミツと会う。その女は男性に慣れておらず、半ば無理やり吉岡に性交をする。その後吉岡から連絡が来ることがなかった。 吉岡は会社の社長令嬢と付き合い、その後結婚することとなる。その社長令嬢はほんの一瞬だけ森田ミツがいた職場で働いていた。吉岡はそれを知り、森田ミツの居場所を突き止めた。 吉岡は森田ミツと会ったが、森田は吉岡をもう会えないと行った。その時、森田はハンセン病の病院に行くこととがわかっていたからである。ハンセン病の病院は隔離されており、そこに入ったものは出ることはできない。森田は絶望しながらその病院に行くことになる。 森田が病院で数日過ごしていると、医師から呼び出された。なんと、ハンセン病ではないとのことだった。森田は街に戻ろうとするが、駅で病院に引き返し、今度はそこで世話をするものとして働くことになった。 それを知らない吉岡は、病院に年賀状を書いた。返事が来たがそれは森田ではなく、そこで働く修道女からだった。森田は病人ではなく、働き手として病院にいると。しかし、交通事故で亡くなってしまったらしい。最後に言った言葉が「さいなら、吉岡さん」という言葉だったそうだ。
イルクーツクからモスクワへ向かうシベリア鉄道に乗って三日目になる。モスクワまであと2000kmほどであるが、まだ24以上かかる。はじめは永遠に荒野を走るのかと思ったが、ほとんどのところは薄っすらと人の面影がある。例えばタイヤの跡があったり、電線が通っていたり。 車内で何をしているのかというと、ほぼ寝ている。寝るスペースぐらいしかないので仕方がない。トイレに行くことすら面倒で我慢していると不思議と行かなくても済むようになるのだ。車両に乗る前にカップラーメンを3つ買ったのだがフォークがないことに気づきまだ食べられていない。昨日一度車内から出て食料を買ったきりだ。その時コーラを買ったがあまりの旨さにいっっきに飲んでしまった。 いざとなれば食堂で飯が食える。しかし、食料が乏しく、ネットもつながらないという状況はそうそうないので、こういう体験も貴重と思い楽しむことにする。と言ってもほぼ寝ているだけだけど。 ロシアの真ん中はほぼ雪が降っている。イルクーツクでは24度近くになっていたのに不思議なものだ。

初のロシア入国

10連休のGWを、一日早く休んで旅行にでかけた。行き先はロシアである。 まず関空からソウルへ向けてフライトする。そこで乗り継ぎなのだが、関空から到着するところは金浦空港で、ロシアへ出発するところはインチョンだった。その間を電車で移動した。ロシアの入国は案外素直に行き、ホテルまでバスで行こうとしたがもうなかった。インフォメーションでタクシーを呼んでもらい、タクシーに乗る。わずか180ルーブル。ついた先は

本当に結婚のお祝いのコメントができない

僕ぐらいの年齢になると、もう結婚ブームは終わりに近づきつつある。しかし、まだ結婚する友人はいるわけで、そのたびに「お祝いメッセージをお願いします」というメッセージが来る。 どんなに親しい友人でも結婚に対しての僕のコメントは一切ない。幸せな人に幸せのメッセージを送る意味が全くわからばいい。更に最近は、家族の写真もお願いしますとかいうのも出てきた。本当にいい加減にしてほしい。 最近も友人から数通ほどお祝いメッセージをお願いしますというメッセージが来た。そのたびに削除しているが、そろそろブロックせべばなるまい。

舞洲にネモフィラを見に行く

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会社の同僚からネモフィラを見に行こうと誘われた。場所は大阪の舞洲。桜島駅からバスで15分程度のところにある。 桜島駅で同僚と待ち合わせることにした。ユニバーサルスタジオには行ったことあるが、その桜島に来たのは初めてである。二人共ほぼ定刻に到着し、そこからバスでシーサイドパークへ向かう。今日は天気がよく、ちょうど花が満開になっているということもあって人が多い。 シーサイドパークはあたり一面青の染まっていた。人通り見て、ソフトクリームを食べながら夕方になるのを待つ。その日は少し営業時間が長くなっており、夕日をバックにネモフィラの写真がとれるそうだ。早い人だともう4時ぐらいからスタンバイをしている。 夕日が沈み、大阪に帰る。夕飯は梅田駅から徒歩5分程度のベトナム料理屋に行った。最近、world food tripという外国のレストランに行くのがマイブームで、そのおかげでおすすめのレストランがいくつかできた。本当は僕が奢る予定だったが、財布の中にあるお金以上の金額がかかってしまいまい、同僚にも払ってもらった。

アウトドアグループと飲み会

ジモティーというサイトで誘ってくれたアウトドアグループの飲み会があった。飲み会が苦手なので行こうか迷ったが、せっかく誘ってくれたので行くことにした。メンバーは僕を入れて六人。 もともとアウトドアは好きだが友達がいないのでなかなかいけない。だから参加したのだが、あまり気軽な感じではなく本格的な感じだった。6人のうち一人は自転車でコケて骨折していた。 アウトドア好きな人は結構なんでも好きなんだということがわかった。初心者はショップで連れてってくれるのでそこで

話の途中に写真を見せるのがデフォになってきているな

誰かと旅行の話などをすると、最近はみんなスマホで写真を見せてくるようになった。僕は今まではスマホを持ってなかったので、そういうことはしなかったんだけど、スマホを持った現在、僕自身もそういうふうになってしまった。 話の途中に、写真を見せられるのはあまり好きでない。話が途切れるし、たいてい写真を探すのに手間がかかる。ただし、口で説明するぐらいなら写真を見せたほうがいいというのもよくわかる。 ただやっぱり僕はあまり人に写真を見せられるのは好きでないな。

議員さん、挨拶すれば票を入れてもらえると思うなよ

大阪に来て半年が過ぎ、初めて金曜日に梅田で飲んだ。と言っても僕含め参加者ほとんど飲めないので、オレンジジュースなんだけど。 そこから帰り、家の最寄り駅についたのは夜10:30。改札を出ると剥げたおっさんが一人ずつに挨拶をしていた。自分の名前が書かれたタスキを着ていたから、議員候補なのだろう。 できることは何でもやるという姿勢はいいのだけど、挨拶すれば票を入れてもらえるとでも思ってんのか。もしそう思ってるなら全く間違えてるので改めてほしい。こういう議員が当選するぐらいなら、いよいよ市議会議員や県議会議員はいらないよ。

個人のプロジェクト管理はgoogle keepで十分

ツールを使う場合、結局よくアクセスするものでないと忘れてしまう。その点google keepは普段からしょっちゅうアクセスしてるのでよい。カレンダーにしようかと思ったけど、カレンダーはほとんど見ないしな。 ただ複数人のプロジェクト管理には不向き。というのも、

高校の頃がほぼ思い出せない

友人がfacebookで高校の担任とあってきたと言っていた。思えば僕の高校の頃はどうだったか、全く思い出せない。確か三年のときは数学、二年は化学だった。一年の頃は国語の先生な気がするけど、あれが高校だったか中学だったかわからない。結構記憶って曖昧になるもんだな。

最近のマイブームはセブンイレブンの豚ラーメン

濃い味のラーメンはいわゆる二郎系ラーメンが好きなんだけれども家の周りにはあまりないセブンイレブンが最近豚ラーメンという少し二郎系ラーメンに似たラーメンを販売しているのでたまに買って食べている 今日の夜は豚ラーメンに餃子どちらも美味しい セブンイレブンで弁当を買うのはまだまだ気が引けるけれども最近そういう気も起こらなくなってきそうな気がする

7イレブンでシェア見つかって風立ちぬの見る

今日の金曜日は風立ちぬがある僕はこれ映画で見てとても面白かったもう一度見たいと思っていたのでちょうどいい今日は花の金曜日セブンイレブンでティラミスを買って少し自分にご褒美を与える

プロジェクトをどうするか

プロジェクトとは、2つ以上のアクションの集まり。そのプロジェクト管理を会社でやっているのだけどそのプロジェクト管理が難しい。その理由はアクション同士の関係がいろいろあるから。 「カレーを作る」というプロジェクトを例にして考えてみる。 1.直列 一番シンプルな関係。あるアクションをしたあとに行うアクションの関係。例えば、「カレーの材料を買う」というアクションと「カレーを作る」というアクションは直列関係 2.並列 どちらのアクションを先にやってもいいという関係。例えば「じゃがいもを買う」というアクションと「人参を買う」という関係は並列 3.親子関係 あるアクションでも細分化して、更に小さなアクションにできる。「カレーの材料を買う」というアクションは、「じゃがいもを買う」と「人参を買う」など細分化できる。つまりアクションは小さなプロジェクトにもなりうる。 4.場合分け 状況によってどっちかを決めるアクション。カレーでいえば、「豚肉が100円以下なら豚肉を買う、そうでなければ鶏肉を買う。」など。 これを、WBSでできるだろうか。 まず直列は簡単。 1 2 並列の場合 1−1 1−2 親子関係 1 1.1 1.2 場合分け できない。 更に重要なのは各アクションに必要な情報。 1何も計画してない 2つぎにやること 3進行中 4進行中かつ連絡まち 5完了 次に必要なのは日付である。 これをどうやってやるかな

One calendar見にくすぎる

会社用のGoogle calendarと自分のGoogle calendarを一緒にしたくてMicrosoftのOnecalendarを使おうとしたけど、見にくすぎる。背景が海で、カレンダーが青ってふざけてんのか。色を変えられるみたいだけど、それは有料みたい。そんなんじゃGoogle calendarを使うようになるよね。

アドレスホッパー

テレビでアドレスホッパーという人の特集やっていた決まって住所を持たずに住む場所はその夜に決める人のことだというしかし住民票は実家に置いていたりするので結局 実家がある人とかじゃないと無理なんだよなそれってはっきり言って 自由な暮らしとは程遠いんじゃないかと思う無理してるんじゃないかと思う後結婚したら結構まずいよな結婚をとるか自由な暮らしをとるかどっちか取捨選択しなければならないのかもしれないマアドレスホッパーと言う 暮らしはちょっと憧れるんだけれども実際に僕はニートの経験がありいろいろ住む場所を変えてきたこともあるので なかなかそれがいいとも言えないような気がする

スマホを持ってることで安心感がすごい

スマホを持ってるとスマホが気になってしょうがない

最近スマホを持つようになったけど気になってしょうがない。

ファクトフルネス

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ネットで話題になっているファクトフルネスという本を読んだ 正直僕にはあまり面白くはなかっただらだらと同じようなことを書いているだけに過ぎないと思うしかし一つ印象に残っているのは世界は確実に良くなっているということと悪いということと良くなっているというのは常に共存しうることだということがわかった この本を読むとほとんどテレビのニュースとかワイドショーなどは見ない方がいいのだと思っている

プロジェクト管理ツールいいのがない

今会社で色々なプロジェクトを任されているのだけれどもそのプロジェクトの管理が色々とめんどくさい 今はエクセルでやっているのだけれどももっと便利な方法がないかいろんなツールを探してみた結果結局エクセルが一番シンプルでいいのではないかと思ってきた 一つのタスクに関して返しや終了など色々書くことが多すぎて非常に使いにくい もうちょっといいツールはないのだろうか 現在は文章を書くのならワードもしくは Google ドキュメント スプレッドシートならエクセルプレゼンテーションならパワーポイントとそれぞれの ソフト がいい思っているのだけれどもプロジェクト管理に関してはまだまだ皆発展途上という感じがしてどれがいったい一興なのかが 分からない Microsoft も Microsoft Project というのを出しているらしいけれどもあまり使っているのを見たことがない いったいセーフのような大規模なところはプロジェクト管理というものをどうしているのだろうか

ドッグハグが遅すぎる

Google ドライブの PDF を見るときにドッグハブというソフトを使っているのだけれどもそれがあまりにも遅いイライラするみんな Google ドライブ上で PDF を見てる時は何を使っているのだろうかデフォルトでは醜いし lumin PDF でも醜いもうちょっとどうにかして欲しいものなんだけれども

豚ラーメン美味しい

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セブンイレブンの豚ラーメンが結構美味しいので気に入っています

実家へ帰る その5:三朝温泉で一泊

倉吉駅に到着し、そこからバスで三朝温泉に向かう。ちょうどよく路線バスが来た。そのバスで温泉南口まで行き、今日の宿のゆのかという場所へ泊まる。ここはカフェも併設されているが、カフェは今は休みらしい。素泊まりの宿なので、早速夕飯を食べることにした。しかし、三朝温泉はそこまで飲食店は多くないらしく、たまたま見つけたひょうたんという一品料理屋に行くことにした。この店はまるで昭和初期にタイムスリップしたような店で、白髪の老婆が一人でやっている。カウンターのみの小さな店で、カウンターにはその日提供される料理が鉢に入っている。僕はその鉢から煮魚と、鮭のフライト卵焼きを指差し、おにぎりを2つ頼んだ。料理も完璧だったのだが、値段が2500円と少々高い気がした。 その後、温泉に入る。株湯と呼ばれる三朝温泉で最も古い公衆浴場に入った。湯船が一つだけで、露天風呂がなく、石鹸等もおいていない。非常にシンプルで素晴らしい浴場だ。しかし、湯が44度程度と非常に熱くて入ることができなかった。この浴場にいた人もあまり入っている人はおらず、湯を洗面器に入れて浴びている人がほとんであった。 少し散歩して帰ることにする。河のところにある無料の温泉に入ろうと思ったが、数人が入っており少し視線を感じたので次の日の朝に入ることにした。宿でも温泉がある。ここは岩盤浴もあり、さらに風呂があいていれば貸し切りにできるので非常に素晴らしい。ゆも明らかに温泉であるとわかる泉質である。 今日も昨日と同じくテレビを見ていたらいつの間にか寝てしまっていた。 次の日、7時に宿を出て河原温泉に行ってきた。誰もいないと思っていたがおじさんが数人いた。株湯とは違い、湯の温度はちょうどいい。8時に出て、そこからふるさと健康むらというところまで歩き朝食を食べる。納豆とご飯という非常にシンプルな朝食で誠にいい。おかわりをして店を出た。バスの時間まで時間がないので少し小走りになりながら宿に着き、精算を済ませてバス停に向かった。宿の主人たちも非常に良い人たちである。そこから倉吉までバスで行き、ひたすら新大阪まで鈍行で向かう。今回もいい旅であった。

実家へ帰る その4:比婆山の民宿に泊まる

広島から備後落合という秘境駅に向かう。まず、下深川という駅でおり、そこからバスで三次(みよし)駅へ向かう。2018年の夏に起きた豪雨の影響でその区間はまだ電車が通っていないらしいのだ。三次駅に着き、一時間ほど時間があったので駅の近くにあるくむ商店というところでお好み焼きを食べた。実は12月にも同じルートを旅したときに、くむ商店に行った。その時は駅の周りの何処かで昼飯を食べる予定だったが、周りにほとんど何もないので仕方なくくむ商店で食べることにしたのだ。駅に隣接している飲食店はあまり大したことないという先入観があるので、本当はあまり行きたくなかったのだが、入ってみると賑わっており、お好み焼きも美味しかった。広島に住む友人もその商店のことを知っており、車でわざわざ食べに行くほど人気な店だということがわかった。 今回もそのくむ商店で食べる。辛麺焼と呼ばれる、ピリ辛の麺が入っているお好み焼きは広島の鉄板焼きの大会で優勝したこともあるらしい。人気なはずだ。僕はその辛麺焼を頼んだ。辛麺焼と行っても昨今の本格的に辛い食べ物に比べるとマイルドなピリ辛で美味しい。しかし、ゆっくり味わって食べていると列車の時間に間に合わなくなるので、半分だけ食べ、あとは持ち帰ることにした。 三次から備後落合までの列車は1両のディーゼル車だ。一日に3本程度しか走っておらず、乗客も電車好きな人がほとんどで、生活のために使っている人はあまりいない。持ち帰ったお好み焼きを温かいうちに食べたいが、車両内で食べるには匂いが気になっていた。しかし、乗客5人のうち2人ほど牛丼屋うどんを食べていたので僕もそこでお好み焼きを食べながら備後落合へ向かう。 備後落合まで一時間半ほどかかるが、居眠りをしていたらいつの間にか着いてしまった。この駅は三線が落ち合う場所という意味で、一日に一回、二時半ほどのときに三線の列車が止まるのである。駅には元機関士であったおじさんが、駅に降りた乗客に向かって駅の説明をしている。このおじさんは前回ここに来たときも同じように説明をしており、そのときは多くの人が説明を聞いていた。しかし今日はあまり客が捕まらないらしく、一人に向かって一生懸命説明をしていた。他の人は秘境駅や列車の写真を撮っている。 僕がこの日泊まる民宿はここから8km離れている。まだ二時半で、歩いても暗くなる前には着く...

実家へ帰る その3:広島の友人宅へ泊まる

夜六時に山口駅を出発し、9時半に広島駅に到着した。そこから友人宅へ向かう。その日友人は送別会で遅くなるらしく、鍵をポストに入れといてもらった。友人宅へ行き、ポストを開けるがまったくポストが開かない。 友人に聞くが、ダイヤルを回さずに開ければ開くと言われたが、僕はもうダイヤルを回したあとだったのでどうしようもできない。友人の飲み会が終わるのは夜11時、そこから職場へ合鍵を取って帰るのが0時ということだった。こうなったのも僕の責任なのでそれまでネットカフェで待つことにした。2日連続でネットカフェを利用することになった。0時になり、友人が家に入ったと連絡が来たので僕も向かう。もう二人とも眠いので風呂に入って早々に眠った。せっかく数年ぶりにあったのにろくに話もしなかったので、次の日の朝は一緒に職場近くまで行ってマクドナルドで朝食を食べることにした。 友人が仕事に行くということで別れ、まだ電車に乗るまで2時間ほどあるので、広島城に行くことにした。広島には何回か来ているが、広島市に城があるとは知らなかった。木造で非常に素晴らしい城である。桜がさき、鳥が花びらを食べている。 そこから、備後落合へ向かう。12月に通った秘境駅に、もう一度行くことにした。今日はその備後落合の近くの民宿に泊まる。 続く・・・

実家へ帰る その2:数年ぶりの墓参り

始発で広島駅を出発し、10時前に山口駅に到着した。山口駅周辺は変化がない。桜がちらちら咲いているがまだ満開ではないようだ。そこから歩いて親戚の家に行く。 私の故郷は山口だが、実家というものはもう存在しない。家族というものも存在しない。だから、故郷と行っても、帰る場所というところがないので気兼ねをしないといけない。そんなもの必要ないと思う人もいるだろうが、やはり僕の心の中には、自分の家のような気軽さはないのである。 親戚の家に着いた。その家には僕の母親の妹、つまり叔母とその夫が住んでいる。飲食店を経営しているので夫はもう家を出ているが、叔母は11時過ぎまで家にいる。家の中も匂いも全く変わっていない。しかし、よく見るとやはり徐々に劣化しているところはあるようだ。 まず、叔母のしゃべりかたがゆっくりになった。もうそのくらいの年齢なので当たり前であるが、母親よりもかなり元気な印象だったので、余計にゆっくりとした喋り方が気になった。シャワーを浴びて思ったが、風呂桶をしばらく使っていない印象でかなり黒ずんでいる。壁も猫のひっかき傷だらけで劣化が激しい。しかしこういうものなのかもしれない。 この家に来た目的の一つは、僕の荷物を大阪に送ることである。僕がスウェーデンに行ったとき、実家がないのでここに送ったのである。スーツケース2つぶんあり、一つはダイビング器材、もう一つはなんだかよくわからないガラクタばかりである。そのガラクタをすべて捨てようかと思ったが、捨てるのも迷惑をかけてしまうと思い、大阪に送ることにした。向こうで捨てることになるだろう。ダイビング器材も僕が送ってそのままにしてあるらしく、かなりホコリをかぶっていた。掃除好きの叔母にしては珍しい。家一軒あるといっても、本当に使うのはごく一部で、それ以外はほったらかしになってしまうのだろう。少し寂しい気持ちもあるが、それでいいのだとも思う。 昼に店に行く。今は近くにマンションが建つらしく、その工事関係者がたくさん来るので忙しいらしい。忙しいのはいいことだ。1時になり客も減ったので僕も食事をいただく。今まで散々無料で食べさせてもらっていたので、今日は1万円置くことにした。本当は照れくさくて渡そうかどうか迷ったが、渡してよかった。 店が終わり、三人で墓に行く。僕が山口にいたときは月に一度程度墓に行っていたが、...

実家へ帰る その1: 広島の漫画喫茶で一泊

先週の土日が出勤日だったため、その次の木金を休み、4連休にし、故郷の山口に帰ることにした。僕は2016年にスウェーデンに行ってから、墓参りに行っていないことをずっと気にかけていた。12月に行こうと思ったのだが、冬は墓に行けないと親戚に言われたので断念したのだ。 今回の旅は、故郷の山口に帰るだけではなく、山陰の旅をする予定である。12月で青春18きっぷで旅をしたときに、備後落合という秘境駅に行った。そこの雰囲気が好きだったが、そのときはカメラの充電が切れていたために、全く写真を撮れなかった。ということで今回はもう一回同じような道をたどることにした。 交通手段は列車である。今回も前回と同じく青春18きっぷを駆使する。旅の始まりは大阪から山口まで。本当はそこだけは深夜バスか新幹線を使おうかとも思ったが、深夜バスはもうチケットがなく、新幹線は1万円以上ということもあり、青春18きっぷで行くことにした。 水曜日の午後、会社を少し早く出て、17時に大阪駅に到着。そこから姫路行きの電車に乗る。今日は山口までたどり着けないことはわかっていたから、広島まで行くことにする。予め調べておいた終電の時間よりも30分ほど早く乗ったので、余裕でつくと思っていたが、僕の考えが甘かった。本当は姫路行きの新快速に乗らないといけないところを、快速に乗ってしまったのである。姫路の直前で新快速が抜かしていったので、もしかしてと思ったが、この快速は新快速よりも姫路につく時間が遅く、そうなると次の岡山行きの電車に乗ることができない。つまり、鈍行では広島に今日中にたどり着けないことになる。 とりあえず姫路に着き、どうしようか考えた。このまま姫路に泊まって次の日新幹線で行くか、岡山まで行き泊まるか。どちらにしろ普通に新大阪から新幹線で山口まで行くよりも高くなってしまう。あまりお金は使えないが、疲労と落胆のせいでできるだけ早く泊まりたい。 しかし、結局姫路から新幹線で岡山まで行き、岡山からまた鈍行で広島まで行くことにした。それだと新幹線の3800円ほど損になるが、ホテルに泊まるよりかは安上がりである。苦しい道を選ぶ自分に少し感心する。 新幹線は早い。結局予定していた岡山発の電車に難なく乗ることができた。そこから広島まで鈍行で向かい、11:30に広島に到着した。広島駅の前にあるネットカフェで泊...

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