イルクーツクからモスクワへ向かうシベリア鉄道に乗って三日目になる。モスクワまであと2000kmほどであるが、まだ24以上かかる。はじめは永遠に荒野を走るのかと思ったが、ほとんどのところは薄っすらと人の面影がある。例えばタイヤの跡があったり、電線が通っていたり。

車内で何をしているのかというと、ほぼ寝ている。寝るスペースぐらいしかないので仕方がない。トイレに行くことすら面倒で我慢していると不思議と行かなくても済むようになるのだ。車両に乗る前にカップラーメンを3つ買ったのだがフォークがないことに気づきまだ食べられていない。昨日一度車内から出て食料を買ったきりだ。その時コーラを買ったがあまりの旨さにいっっきに飲んでしまった。

いざとなれば食堂で飯が食える。しかし、食料が乏しく、ネットもつながらないという状況はそうそうないので、こういう体験も貴重と思い楽しむことにする。と言ってもほぼ寝ているだけだけど。

ロシアの真ん中はほぼ雪が降っている。イルクーツクでは24度近くになっていたのに不思議なものだ。