実家へ帰る その5:三朝温泉で一泊

倉吉駅に到着し、そこからバスで三朝温泉に向かう。ちょうどよく路線バスが来た。そのバスで温泉南口まで行き、今日の宿のゆのかという場所へ泊まる。ここはカフェも併設されているが、カフェは今は休みらしい。素泊まりの宿なので、早速夕飯を食べることにした。しかし、三朝温泉はそこまで飲食店は多くないらしく、たまたま見つけたひょうたんという一品料理屋に行くことにした。この店はまるで昭和初期にタイムスリップしたような店で、白髪の老婆が一人でやっている。カウンターのみの小さな店で、カウンターにはその日提供される料理が鉢に入っている。僕はその鉢から煮魚と、鮭のフライト卵焼きを指差し、おにぎりを2つ頼んだ。料理も完璧だったのだが、値段が2500円と少々高い気がした。

その後、温泉に入る。株湯と呼ばれる三朝温泉で最も古い公衆浴場に入った。湯船が一つだけで、露天風呂がなく、石鹸等もおいていない。非常にシンプルで素晴らしい浴場だ。しかし、湯が44度程度と非常に熱くて入ることができなかった。この浴場にいた人もあまり入っている人はおらず、湯を洗面器に入れて浴びている人がほとんであった。

少し散歩して帰ることにする。河のところにある無料の温泉に入ろうと思ったが、数人が入っており少し視線を感じたので次の日の朝に入ることにした。宿でも温泉がある。ここは岩盤浴もあり、さらに風呂があいていれば貸し切りにできるので非常に素晴らしい。ゆも明らかに温泉であるとわかる泉質である。

今日も昨日と同じくテレビを見ていたらいつの間にか寝てしまっていた。

次の日、7時に宿を出て河原温泉に行ってきた。誰もいないと思っていたがおじさんが数人いた。株湯とは違い、湯の温度はちょうどいい。8時に出て、そこからふるさと健康むらというところまで歩き朝食を食べる。納豆とご飯という非常にシンプルな朝食で誠にいい。おかわりをして店を出た。バスの時間まで時間がないので少し小走りになりながら宿に着き、精算を済ませてバス停に向かった。宿の主人たちも非常に良い人たちである。そこから倉吉までバスで行き、ひたすら新大阪まで鈍行で向かう。今回もいい旅であった。