日本から韓国へ 4 ソウル観光

明洞から地下鉄で景福宮へ行く。景福宮とは、朝鮮王朝時代の王宮であり、日本が統治していたときは、朝鮮総督府の庁舎が置かれていた場所である。ソウル観光の目玉と合って人も多く、韓国の民族衣装であるチマチョゴリを着た観光客が大勢いた。

韓国は日本にとって最も馴染みの深い国である。実際には距離としてはロシアのほうが日本に近い(北海道最北端の宗谷岬とサハリン南端のクリリオン岬は約42km)のだが、ロシアに観光するにはビザが必要であり、制度的な距離が遠い。一方韓国は距離が近いだけでなく日本から多くの航空機が飛んでおり、国内旅行感覚で行くことができる。
かつては日本が統治していたこともあり、日本との関わりが深いが、一方で反日感情が世界でもトップクラスに高いのも事実である。

景福宮に行ったあとは、もう満足してしまって午前中であるが一旦宿に戻ることにした。明日の朝7時に仁川国際空港からフライトなので、朝五時頃には空港に着いていたい。しかし、よく調べると公共の交通機関ではその時間では到着できないことがわかった。この宿は2泊で予約しているが、それでも2000円程度であるし、快適でないのでこの日のうちに空港に行き、空港内で泊まることにした。

荷物をまとめ、もう一度明洞へ向かう。そこで明洞餃子というこれまた日本人に人気の店でうどんを食べた。この店は朝通ったときには長蛇の列ができていたが、午後四時頃は空いており、すぐに入ることができた。うどんを食べ、ソウル駅から空港行きの空港鉄道に乗って、仁川国際空港へ向かう。

最初は、ターミナルの外のベンチで寝ようと思ったが、アプリでチェックインができたので、出国審査を済ませることができた。バッグを預けなければならないときは、出発の数時間前でないとカウンターが開かないが、バッグを預ける必要が無けれればもっと前からターミナル内に入ることができる。仁川国際空港はサービス面で常に世界トップクラスに評価されているが、それはターミナル内の話であり、空港の外は特に何もない。その代わり、一旦ターミナルに入ると、無料のシャワーや仮眠室を使うことができる。

僕は10時頃にターミナルに着き、シャワーを浴び、仮眠室で寝ることにした。仮眠室は、リクライニングソファが幾台も設置され、照明が暗くなっているのだが、完全なフラットでないゆえに、寝ていると下に下がってしまう。さらに、常に誰かがいびきを書いているのでほとんど寝ることができなかった。

朝五時に多くの人のアラームが鳴って、起きることにした。朝7時初大阪行きの飛行機に乗って、そのまま仕事に向かった。