自立とは依存先を増やすこと

 この言葉をどこかで聞いたのだが思い出せない。ひとまず検索してみると熊谷晋一郎さんという方の言葉であるらしい。

自立と聞くと、何でも自分でやることというイメージがある。究極の自立は自給自足でターザンのような生活かもしれない。しかし、依存していたとしても生きれいれば自立しているのである。一つのものに依存しているとそれがなくなったときに生きていけなくなるから、複数の依存を持つこと、たくさん助けてもらえる人や物を増やすということも自立と言えるかもしれない。

生物の進化も、現在はそういう考えになっている。太田朋子先生の「ほぼ中立説」では、有害な進化も蓄積されるという考え方である。生物の進化の基本は、有利な機能が蓄積されるというものだが、中には有害であるものもあるのである。たとえば、人間はビタミンCを生成できない。これは有害であるのだが、食事からビタミンCを取れるのだから問題ないのである。その点では、ほかからビタミンを取ることで生きているのだから、依存しているが自立している。

お金で解決できるものがあればお金で解決するのも手である。人に助けてもらえるのであれば助けてもらう。しかし、自分が助けられる余裕があれば積極的に助けること。


Sley

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