東南アジア周遊 その2 シェムリアップでアンコールワット


バンコクで一泊して、次の日の9:00にシェムリアップ行きのバスに乗る。6:30には宿を出てMochit2というバスターミナルに行き、そこの食堂で朝食を食べながらバスを待った。路線バスは一人8バーツとこれまた安い。空港から待ちに行く鉄道も5バーツであり、タイは公共の交通機関が破格に安いのである。

バスターミナルの食堂で食べた朝食
バスターミナルへはかなり早く着いたのだが、バスが出発する106番ターミナルが見つからない。近くにいたおじさんに聞くと、階段を上がって向こう側の建物にいけという。もう出発まで五分しかないので急いで行ったが、ここはチケット売り場で、バスに乗る場所ではない。また走ってもとに戻り、違う人に聞く。すると、道路を挟んで向こう側のターミナルを指差し、そこに行くとちゃんと106番と書かれてあり、シェムリアップ行きのバスが待機していた。僕が乗ると、バスはすぐに出発した。

僕の席は一番後ろで、前でアメリカ人の男とイタリア人の女が会話している。両方旅行者で、今までの旅の話をしているのだと思うが、結局シェムリアップに到着するまでほぼ9時間ずっと喋っていた。彼らの会話を聞こうとしなくても耳に入ってくる。その会話からわかることは、特に欧米の旅行者というのは、コーヒーとリラックスとハイキングに全力を注いでいるのだと思う。まぁ、それは僕の勝手な解釈かもしれないけど。

タイ・カンボジア国境前で昼食のチャーハンが配られた。その間にカンボジアのビザをまだ持っていない人はそこでビザを作るらしい。そのバスには三分の一の割合で日本人が乗っていたが、僕を含め日本人はみんな予めEvisaを持っており、欧米人はそこでビザを作る人が多いようだ。おそらくこれも休暇の違いがあるように思う。欧米のバケーションは二週間から一ヶ月ほどあり、あまり細かく計画せずに旅行をする。一方日本人は多くても1週間ほどの休みしかないため、事前によく調べて旅をするのだと思う。
タイ・カンボジア国境
タイ・カンボジアの国境はビザを取得するところと、入国の手続きをするところが数か所にあり、どこに行けばいいのかわかりにくかった。しかし、同じバスに乗っている人の後ろをついていき、なんとかカンボジアに入国できた。

18時にシェムリアップに到着した。バスの事務所に止まったのだが、そこにはすでに多くのトゥクトゥクが待機しており、ホテルまでフリーで連れてってくれるということで乗ることにした。そのトゥクトゥクは次のアンコールワットツアーの契約をするため、ホテルまで無料で乗せてってくれるそうだ。僕はちょうど次の日の契約をしようと思っていたので、そこで契約を結んだ。ドライバーのトニーは少しチャラい青年で、完全には信用できない。最初25ドルといったところを20ドルにしてもらった。相場が15ドルと走っていたが、これ以上のディスカウントも面倒だったのでやめた。

ホテルにチェックインし、夕飯を食べる。今日はほとんどバス移動で大したことをしていないので、少し豪華に食べようと思った。Night marketという場所があったので行ってみると、そこはローカルな雰囲気はほとんどなく、欧米系のPubが集まっているところだった。そこでクメール料理を食べ、寝ることにした。
シェムリアップのナイトマーケット
食べた夕食
次の日の朝4:30に、トニーとアンコールワットに行った。まずはチケット売り場に行く。アンコール遺跡群のチケットはその場所でしか買えず、写真が入っているため転売もできない。一日券37ドルとかなりの高額だが、シェムリアップまで来て行かないわけにも行かないのでチケットを払った。おそらく観光らしい観光は今日が最後だと思うので、しかたない。

チケットを買い、まだ薄暗いときに、向こう側にアンコールワットのシルエットが見える。みんなの狙いは朝日をバックにアンコール・ワットをみることである。ここも多くの観光客がいる。僕もその一人である。写真をとったあと、アンコールワットを回る。想像以上に巨大な建物は、随所に細かな装飾がなされている。作る側からすると、かなり途方もない作業になるのではないかと思う。しかし一方で、この遺跡というのはどこかの美大生が作った壮大なフェイク作品じゃないかとも思えてくる。
アンコールワット
8時にアンコール・ワットを出て、次はアンコールトムに行く。ここは、アンコールワットよりも巨大な場所で、道も悪いため疲れてしまった。しかも、トニーがどこで待っているのかわからず、かなりさまよった。疲労がたまり、突然雨が降ってきたので、イライラしてくる。クールダウンのため、椰子の実を買い、カンボジア料理であるヌードルを食べ少し休憩した。トニーはまだ見つからない。まだお金を払ってないので、このままバックレてもいいかと思ったら、目の前にトニーがいた。おそらく僕が待ち合わせ場所を間違えたようだ。

このときには、僕は遺跡に飽きてきており、次のタムローム遺跡で最後にすることにした。13時頃ホテルに戻り、昼寝をして夕飯を食べに行く。
タローム遺跡
その後アイスとコーヒーを飲んで宿に付き、夜はおとなしく次の日に備えて寝るのである。
シェムリアップで止まったホテル。一泊1000円程度と安い。