日本の移民受け入れはやっぱり反対

『サピエンス全史』という本に書いてあった事ですが、国レベルの巨大な集団をまとめるためには、科学的には説明できない「神話」のようなものをみんなが信じている必要があるそうです。暴力やリーダーの人情だけでは決して国民をまとめる事はできません。例えば女王蜂は一つの巣のミツバチをまとめることはできるかもしれませんが、新宿区すべてのミツバチに向かって「世田谷区をせめろ」と指示することはできません。

神話というとわかりにくいですが、例えば日本で日本円が使えるのもすべての国民が、一万円札がリンゴ100個分ぐらいの価値があるという神話を信じているからです。100万円ほどするフィギュアが存在するのも、そのフィギュアを価値があると信じている人がいるからで、その神話を信じていない人には全く理解できません。

ヨーロッパに比べて日本の道は全くゴミが落ちてないですが、それは日本人がゴミは捨ててはいけないという神話を信じているからです。しかし、もしゴミを捨てる事を全く何にも思わない人が入ってくると、その秩序が乱れます。同じ神話を信じていない人が混ざると、最終的には法律にそって警察が取り締まらなければ秩序は保てなくなります。警察はいつでもどこでもいるわけではないので、確実に秩序は乱れていきます。

日本は島国で、かつ植民地に一回もなった事がない上に第二次世界大戦で植民地を失ったので、ほぼすべての国民が日本語を喋り、同じ価値観を持っている国家となっています。フランスやドイツなど大陸にあり人の往来がしやすい国は、常に「国民とは何か」を問い、教え込む必要がありますが日本にはその必要はありません。そのおかげで、低コストで秩序を保てています。もし移民を積極的に受け入れるようになれば、絶対にその秩序は乱れます。僕は日本が今よりも安全でない国には絶対になってほしくありません。

さらに、移民を受け入れる理由もありません。少子化で人口が減っていくといっても、それでも日本の人口はたくさんいます。他の先進国に比べてもかなり人口密度が高い国です。人口が減少していく過程ではたしかにつらいか辛いかもしれませんが、それは人口が多い時を前提にした仕組みを変えたり、ロボットなどの技術を用いる事によって乗り切れるはずです。

ただし、難民の受け入れは何とも言えません。難民は、好きでその国に生まれたわけでなく、また難民の努力で国の破綻を抑える事もできません。たまたま先進国に生まれたラッキーな人が、難民を助けるのは当然です。しかし、やっぱり日本に難民を含むすべての移民は来てほしくないというのが本音です。

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