イケア(スウェーデン)

World FOOD trip初のヨーロッパは、イケアである。イケアは世界で最もポピュラーな家具屋で、スウェーデンを代表する企業である。イケアの中にレストランが有り、そこでスウェーデン料理が食べられるということで、大阪の鶴浜というところにあるイケアに行ってきた。

大阪駅からイケア行のバスが出ており、そのバスに乗ってイケアに行ってきた。店内は日本の店に比べ証明が暗く、北欧の雰囲気が漂っている。イケアの一階にはホットドッグやソフトクリームが売られている軽食コーナーがあり、二階にレストランがある。



レストラン内は、自分でトレーを持って並んでいくスタイル。メニューも結構豊富でサラダやデザートも充実している。その中で私はミートボールを頼んだ。



北欧というあまり恵まれていない土地ということもあるだろうが、スウェーデン料理には、あまりぱっとしないものが多い。世界一臭い缶詰であるシュールストレミングや、豚の血を固めたブラッドプディング、残り物の玉ねぎ、ジャガイモ、ハムなどを小さく刻んだピッティパンナ等があるが、とても美味しいといえるものでない。そんなスウェーデン料理の中で、主役級の立場にあるのがミートボールである。ミートボールは1715年に、国王カール12世がオスマン帝国(今のトルコ)から帰国した際に持ち帰ったレシピに基づいて作られたそうだ。なので、ミートボールの期限はトルコであるという説もあるが、スウェーデンを代表する料理であることは間違いない。

日本のミートボールはテリヤキソースなどがかかってあるが、スウェーデンのミートボールはそのまま食べても塩気がきいていて美味しい。スウェーデン流の食べ方は、甘いリンゴンベリージャムをつけて食べるそうだが、肉に甘いジャムを付けて食べたことのない僕には少々ハードルが高い。



ミートボールの他に、カネルブッレ(シナモンロール)を頼んだ。スウェーデンには、フィーカ(日本で言うお茶休憩)という習慣があり、仕事の合間にコーヒーを飲む。そのため、菓子パンも多く食べれており、その中でもシナモンロールはどこのスーパー、コンビニでも売られている超定番商品なのである。生地にはカルダモンが入っており、スウェーデンのコンビニに入るとカルダモンのシナモンの香りが漂ってくる。

ヨーロッパ料理のレストランというと、少々値が張るところが多いが、イケア内のレストランは手軽にスウェーデン料理が味わえるところである。ぜひイケアに行った際は、レストランでスウェーデン料理を堪能していただきたい。