飛行機に乗り遅れた経緯・反省・教訓

昨日もチラリと書いたが、僕はアイスランドの空港で、ストックホルム行きの飛行機に乗り遅れた。その詳しい経緯と今回の経験で得た反省と教訓をまとめておく。



飛行機に乗り遅れた経緯

日本からわざわざ友人がストックホルムまで来てくれて、週末+αを利用して一緒にアイスランドに行った。レンタカーを借り、ゲストハウスに泊まり、最終日は6:30の飛行機でストックホルムに帰る。前日、僕のipadが壊れ、友人に朝四時に起こしてもらうよう頼んでおいた。

次の日の朝、朝4時に友人に起こしてもらい、「携帯が壊れた」ということを伝えられた。これで二人揃って電話もインターネットも出来ない状況になる。借りたレンタカー会社の位置がはっきりとわからないが、とりあえず空港に行けばなんとなると思い、フリーマップを使い空港に行く。

空港に到着すると時間は5:30。離陸まであと1時間。まずはチェックインを済ませ、航空券を見ると、ボーディングが5:45と書いてある。その時点で15分しかない。荷物検査をしなければならないので、残された時間は殆ど無い。車を返さなければならないが場所がわからず、インフォメーションに聞く。そこでその会社の電話番号がわかるが、両方とも電話を持っていないので、空港の乗客に電話を貸してもらうようにお願いをする。何人かに断られたが、現地のツアー会社の人が快くレンタカー会社に電話してくれるが、電話が出ない。もう時間がないが、インフォメーションに聞いても絶対に乗り捨ては出来ないとのこと。

残された道は自力でレンタカー会社に行くしかない。なんとかその住所がわかったが、僕らはスマホのたぐいを持っていないので、インフォメーションが調べてくれた道順をメモし進む。しかし、簡単なメモだったので道を間違い、結局空港に戻る。もうこの時点で飛行機に乗り遅れることが確定。その後、レンタカー会社の人が空港にいたのでまた道を聞き、ようやくレンタカーを返し、空港に戻る。

次やることは再びチケットを取ること。僕は明日仕事で、友人は明日ストックホルムから日本の飛行機乗らないといけないので、今日中にはストックホルムに帰らなければならない。しかし、ネットが使えない僕たちは、アイスランドエアーのカウンターしかチケットを買える手段がない。日本人の観光客を探してスマホを貸して貰おうかとも考えたが日本人はおらず、結局アイスランドエアーのチケットを取り直した。金額は二人で7万円。友人に悪いことをしたので僕が7万円を払った。

失ったのはお金だけでなく時間もある。本来は6:30に離陸予定だったが、新しいチケットは次の日の深夜1:30。朝八時の時点で空港にいるので、このまま15時間以上も空港にいなければならなくなる。かと言ってもう一度街で観光する元気はない。結局すぐにチェックインをし、セキュリティチェックをして、人のいない搭乗口でずっと寝続けていた。

反省

後悔になってしまうが、後から考えると簡単に飛行機に乗り遅れるのを防げたと思う。

まず出発時間が何よりおそすぎた。ホテルから空港まで車で1時間。4時に出発すれば5時に到着し、離陸までは1時間半あるので大丈夫だと思っていた。しかし、ガソリンを入れたり途中地図を取りに宿に戻ったりしていたので明らかに足りなかった。しかも、レンタカーを返すのに時間がかかることがわかっていたので明らかに出る時間が遅かった。最低でも2時間前には余裕を持って空港に付く必要があった。

友人のスマホが壊れたのは想定外だったが、実は僕のipadはこわれていなかった。僕はipadを落として電源が埋もれてしまい、充電してもずっと電源がついたり消えたりして操作ができなかった。しかし、空港で一応充電してみるとなんとipadが復活した。ipadが使えていれば、Google mapでレンタカーを返すのが楽だったし、オンラインで航空券を取ることもできたので、念のためipadを充電しておけばよかった。

あと、僕の絶望的な方向音痴がレンタカーを返すのをてこずらせた。コレに関してはどうしようもないような気がする。

まとめると、とにかく早めの行動が重要であるということ。1時間早めに行ってれば、7万円と15時間をムダにすることはなかった。

教訓

まず、基本的には人は助けてくれないということを学んだ。どうしてもレンタカーを返す時間がなく、レンタカー会社に電話しようとしたがインフォメーションは公衆電話はないの一点張り。私用の電話を借りれないかとも思ったが無理だった。命にかかわることではないにせよ、基本的には自分の得にならない行動はとらないのだ。

次に、僕が思っている以上にスマホ社会になっていることがわかった。僕たちはネットも電話も使えない状況になっていたが、色んな人に聞いても「ネットで探せば分かるよ」という答えが帰ってきた。ネットがないと、空港で航空券を買うのもカウンターで買わないといけない。アイスランドの空港はアイスランドエアーしか無いので選択肢がかなり限られるようになった。

これから先、ほぼすべての人がスマホを持っているのが当たり前になり、駅や空港の店やインフォメーションなどほとんど無くなっていく感じがする。僕はスマホ離れをしているが、この先生きていくにはちょっと無理なのかもしれない。