コソボで野犬に襲われる

コソボという名前を聞いただけで危険そうな国にやってきた。実際には全く危険ではなく、面白くもない国なんだけど、そこで野犬に襲われた。

セルビアのベオグラードから深夜バスでコソボの首都プリシティナに到着した。午前3時半に到着したのであたりは真っ暗である。明るくなるまでバスターミナル内のカフェで時間を潰していた。

6時になり、明るくなってきたのでプリシティナの街を歩いた。人はほとんどいないが野犬がそこら中にいる。僕は犬が好きなので、ゴミを漁る犬たちをぼーっと見ていた。

すると突然6匹程度の犬が僕に向かって走ってくる。一匹が吠えだすと残りの犬たちも一斉に吠えだした。僕は犬たちに囲まれた。走って逃げようとするも、犬が僕よりも遅いはずはなく、あっけなく追いつかれる。その間犬たちは僕の足を突いてくる。本当に恐怖を感じたが、そこから犬たちは僕に興味をなくし去っていった。

本当に怖かった。噛まれたら病気になる可能性があるし、何より食い殺されるのではないかと思うほど怖かった。そこからしばらく街を歩いたがそこら中にいる犬たちを避けるため、車道の真ん中を歩いていた。そうすれば走っている車のおかげで犬たちが来ない。

度々、どこからか犬の吠える声が聞こえる。その方向を見ると現地の人も犬たちに襲われていた。よく見てみると犬たちは本気で襲っているわけではなく、からかっているだけのようだが、野犬に囲まれるのは誠に怖い。

早朝のコソボは歩いてはいけない。

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