線をつなげる その8: 最後の晩餐を見る

だいぶ間が空いてしまった。前回の記事は「線をつなげる」で検索してみてください。

16:00になり、ミラノ中心部から外れた教会に向かう。ここは、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」がある教会なのである。

最後の晩餐を見るために、ミラノに寄ったと言っても過言ではない。しかし、この最後の晩餐は予約制で、しかも人気なため僕が気づいたときにはもう予約が終わっていた。どうにか見たいと思っていたら、ある旅行会社がツアーをやっているらしく、そのツアーに参加することによって絵を見ることが出来るらしい。値段はかなり張ってしまうがしょうがない。

16時になり、10人程度が集まりツアーが始まった。その中には、日本人の男性二人もいた。年齢的には父親と成人を迎えた息子だった。話しかけようと思ったけど結局話しかけなかった。

最後の晩餐を見るには時間が厳しく決められている。ディズニーランドのあトランザクションのように、最後の晩餐にたどり着くまでに幾つかのドアがあり、時間にならないと開かない仕組みになっている。最後になってようやく本物の最後の晩餐に到着した。


本物の絵を見るまでは、絵自体がドアの横幅と同じぐらいの大きさだと思っていたが、実際の絵はそれはより遥かに大きかった。一人ひとりが、等身大ぐらいの大きさである。これまで何度も見てきた絵だが、本物を見るとやっぱり感動する。なにより「ここでレオナルド・ダ・ヴィンチが実際に描いてたんだ」という感覚は、ネットで絵を見るだけでは味わえない。



ちなみに最後の晩餐の後ろにも絵が1つ描いてあります。

さて、最後の晩餐を見て宿に戻る。まだ街を回れるぐらい明るいが、疲れたのと明日の朝が早いため、宿に戻って寝ることにする。3つベッドがあり、今のところ僕以外の客はいないと思ったが、夜九時頃に、1人男性が泊まってきた。僕はもう寝ようとして記憶があまりはっきりしないのだが、アジア系もしくは中東系の顔であったような気がする。大きな荷物を持っており、僕に飴を一個くれた。これからミラノ観光に行ってくると言い部屋を出ていった。どうやら旅慣れている人らしい。こういう人と同じ部屋だと安心だ。