線をつなげる その9: ついに線がつながる

次の日、ミラノを朝5時半発の電車に乗りフィレンツェに向かう。イタリアの電車は便数が豊富な上に価格が安い。


ミラノを出発して約二時間して、フィレンツェに到着した。未だ早朝なため、人がそんなに歩いていない。



フィレンツェは、昼までの滞在である。まずはウフィツィ美術館に向かった。人気な美術館のため、予約しないと入れないと言われていたので開館の30分前に並んでチケットを買うとあっさり入ることが出来た。


朝は人がいない。


ボッティチェリのビーナスの誕生。


ここはレオナルド・ダ・ヴィンチの部屋。右側が『受胎告知』。
僕はこの受胎告知が日本の東京国立博物館に来た際、見に行った。その際は本当に大人気で長い列を待って遠くからこの絵を見た記憶がある。しかしこの博物館では、誰もいなかった。柵は一応あるが、触れるぐらい近くで見ることが出来る(実際はガラスがあるので絶対にさわれない)。

美術館を見て、出口を探すが中々外に出られない。係員に聞くと、何やらイタリア語で話しかけてくるので適当に相槌をうつ。すると、その係員は僕が美術館に入りたいと思っていたらしく、入り口まで連れてってくれた。親切さゆえに違うとも言うことが出来ず、結局もう一度美術館に入ることになった。そこからまた出口を探すが、出口に行くにはもう一度その人の前を通らないといけない。その人に見つからないように、ひっそりと出口を探し外に出た。

イタリア人は基本的にみんな親切だが、こちらが英語で話しかけても容赦なくイタリア語で話してくる。しかし大抵の場合はなんとなくあちらが言っていることがわかる。今回の場合は別だけど。

未だ時間があるのでフィレンツェの大聖堂に行く。中には入らない。


食事に、野菜スープを食べた。

そしてバスで、フィレンツェからローマに向かう。チューリッヒからミラノに行く際、バスが2時間以上遅れたので、遅延が心配だった。飛行機を予約しているため、遅れてしまっては困る。しかし、その心配は無用で時間ぴったりにバスは出発しローマに向かう。ローマに向かうとそのまま空港でストックホルムへ。今回の旅はこれにて終了。

僕はヨーロッパの国を陸路で周るという意味の分からないことを今している。去年の夏にローマからブカレストまで行ったが、今回の旅でストックホルムからブカレストまでの線がつながった。

ということで、今回の旅はこれにて終了。