100分で名著 ブッダ『真理のことば』

仏教の教えを、一言で表すと「客観的に物事を見よ」。

すべての苦しみは、客観的に物事を見ることができず、自分が世界の中心であると考え、すべてのものは自分の思い通りに進む(執着)という誤った考えから発生する。

自分自身を含めて、すべてのものは自分の所有物ではない。なぜなら、自分自身を含むすべてのものは変わりゆき、実体がないからである(諸行無常)。

ここからは自分の考え。

しかし、「自分は世界の中心にいるのではなく、数ある人間のうちの一つに過ぎない」と考えると、自分の人生自体が価値のないものであるという結論にはならないのだろうか。客観的に物事をみて、それでも自分の人生には価値があると言えるのだろうか。

やはり「自分の人生には生きる価値がある」という大前提の上がないと、絶望の谷に落ちてしまう気がする。