[ES→PU]太陽の輝く海へ その6:ついに欧州最西端の国へ

マドリッドから深夜バスでリスボンに向かう。リスボンには朝5時についた。スウェーデンより南にあるとは言え、5時はまだ暗い。更に雨が降っていた。


昼には飛行機に乗らないといけないのだが、それまでなにもしないのもつまらないので街の中心部に行く。日曜日の早朝ということで、ほとんどの店が閉まっていたが一見店が開いていて、そこで朝食を食べる。オレンジをそのまま絞った100%オレンジジュースと、ポルトガルの名物エッグタルトを食べる。オレンジジュースが体にしみる。



本当は、ポルトガルの最西端、つまりはユーラシア大陸の最西端であるロカ岬に行く予定だった。もともとこの旅も、沢木耕太郎の『深夜特急』を参考にしている。この本はインドから陸路でヨーロッパに行く話なのだが、ゴールがポルトガルのロカ岬なのである。僕の旅はまだ終わらないが、とりあえず区切りとしてロカ岬に行く予定だった。しかし、バスの予定を見るとどうやっても飛行機の時間に間に合うようにロカ岬に行くことが出来ない。残念だが諦めるしかない。

そのかわりといってはなんだが、リスボンから海を見ることにした。まだ寒いが北方のような厳しさはなく、何と言っても空が明るい。人は天気が良いだけで、ある程度幸せになれるものなのだ。


まだ時間があるので、リスボン名物であるトラムに乗ることにした。一体どこに行くのかわからないが、そこまで遠くに行かないことはわかっているので、乗ることにした。
 

乗った所でどういうこともないが、こういうのんびりした旅もいいものである。


正直リスボンは満喫してしまったので、また来るのかどうか微妙なところだが、とりあえず今回の旅はこれにて終了。