恐怖感を紛らわすために

現在襲われている恐怖感や孤独感をどうにか取り除けないかと、椎名誠の本を買った。僕は作家の中で彼が1番好きで毎週のように図書館で借りていた。彼は200冊以上本を出していて、古い本も面白く安いのだが新刊を買ったのは初めて。千六百円はちょっと高い気がする。

彼自身、僕が今襲われてるような恐怖感以上のものに襲われていて、長い間不眠症に悩まされている。彼だけでなく、辛くなるのはほとんどの人が体験する。さらに、他人の辛さを感じることはできない。だからいかに自分が不幸かを人に伝えるのはやってはいけない行為である。でも、やっぱりそういう話を聞いてくれる人がいるのといないのではだいぶ気持ちが違うよなぁ。

できれば僕の中の椎名誠みたいに、誰かの精神安定剤となるような存在に僕はなりたいな。