居心地がよくなったら終わり

春分の日をすぎ、サマータイムになって確実に日が長くなってきた。ついこの間までは午後4時には真っ暗になっていたにもかかわらず、現在は午後7時でもまだ明るい。
気温は未だ東京の真冬と同じぐらいの気温だが、今を春と言わないと、夏が来ないまま秋を迎えてしまうことになる可能性があるので、無理やりにも春と断定してしまわないといけない。

スウェーデンで春を迎えるのはこれが二回目。この環境に慣れてきたと感じると同時に、自分に嫌気がさしている。スウェーデンは(実は日本も)、僕にとってはOne of themの一つである。今の状況を特別視するわけではなく、僕の人生の通過点のうちのひとつにすぎない。それなのにこの状況が居心地よく、できればこのまま安定したいと感じるのは、よくない。僕は藍を使って、誰よりも青い青を作るのではなく、様々な色を混ぜて今までにこの世になかった色を作りたい。

しかしそのためには、孤独でなくてはならない。自分に相当の能力が無くてはならない。


安定したいという悪魔と変化したいという悪魔の戦い。どちらが正義なのかはわからない。