味気ある生活を

色々便利なものが出てきて、時短されるんだけど楽しいかどうかはまた別なんだなと最近思っている。ヒトはモノそのものに対して価値を見出すのではなく、そのモノを使った体験に価値を見出すからだろう。

例えばコーヒーを作る場合。
ドルチェグストのカプセルをはめて、ボタンを一つ押せばコーヒーができる。だけども、コーヒーを飲むという行為は、豆を挽き、お湯を沸かしてぽたぽたと落ちるコーヒーのしずくを見ることを含めてコーヒーを飲むということだから、面倒な作業を省いてはいけない気がする。

味気ないという言葉があるけど、その意味でいう”味気”は結構大事なんだろう。

ただ、ある行為に他人が入ると状況は変わる。一番よい例は仕事で、いくら手書きが好きだからと言ってパソコンを使わずに文書を作る行為は許されない。だからこそ、自分だけで楽しめるもの、これを趣味と呼ぶのだろうか、は自分だけの価値観で固めたいですよね。