何をすればいいかわからない

友人と話していて、「何をしたらいいかわからない。」という共通の悩みを持っていることがわかった。その人と僕は同い年で独身、終身雇用ではないけど今はそれなりに安定している。同じような立場に置かれている人は同じように悩んでいるのかもしれない。

僕とその友人は、かなり個人主義な仕事で、ほとんど誰とも関わることがない仕事。だから自分の意思でどうにでもなるんだが、その分疲れることもある。自由はポジティブな言葉に聞こえるけど決してそんなことはない。サルトルが言うように、「自由」というのは重く、苦しい刑なのである。「何をしてもいい」と言われるが、何をしていいかわからない。かといって何もしなくていいわけではない。真っ平らな場所に降ろされ、どこに行けば良いのかわからない状態である。

その時、目的があれば簡単だ。僕は何をするために生まれてきたのか。その答えが見つかっていればそちらに進めばいい。しかし、人生の使命を知っているものはほとんどいない。

そんな時はとにかくやりたいこと、やるべきことをやる。花に水をやったり、ろうそくをつけたり、思いついたことをやる。「一体花を飾ることになんの意味があるのだろう。」と思ったりしてはいけない。そもそも意味というのは、最初から与えられているものではなく、まず行動があり、その行動を説明するためにつけられたいいわけなのだ。だから行動していれば人生の目的も次第に分かってくるかもしれない。