バルカン縦断 その2:ザグレブ到着



30分遅れでバスが到着した。リュブリャナから、クロアチアの首都ザグレブへ向かう。夜八時半になり、国境に到着した。まずはスロベニア出国のチェック。バスから降ろされパスポートチェックされるが、スタンプを押されることはなかった。そこからすぐにクロアチア側の入国チェック。僕はEUの居住権を持っているので、見せるとパスポートにスタンプを押されることはなかった。

国境から少し走り、夜九時にザグレブに到着した。まだ少しだけ空が明るい。バス停から2kmほど離れたゲストハウスを予約してしまったので、徒歩で向かう。途中小さなお祭りのようなものをやっており、そこで何かを食べようと思ったが、クロアチアのお金を持っていなかったので何も買うことができなかった。ゲストハウスに到着した。2段ベッドが3つある6人部屋であり、僕の下のベッドは日本の大学生だった。彼は夏休みでヨーロッパに来ており、ヒッチハイクでヨーロッパを回っているらしい。次はハンガリーのブダベストに行くそうだ。その日はシャワーを浴びすぐに寝た。翌日6時に起き、ゲストハウスで用意された朝食を食べ、街に出た。



先程も言ったが、今回の国々の情報はほとんどない。クロアチアも同じく、何があるのか具体的にはよくわからない。とりあえず旧市街にある教会に向かう。丘の上にある教会で途中に素敵なお土産屋があったが、まだお金を換金してなかったので買えなかった。


もう少し歩き、聖マルコ教会に到着した。屋根が可愛いモザイク模様になっている。まだ朝が早いせいか、周りに人はほとんどいなかった。

続いて、ドラツ市場に向かう。そこにATMがあったのでクロアチアのお金(クーナ)を引き出し、果物を買って食べた。市場を囲むようにカフェがあり、主に年配の男性が外のテラスでエスプレッソを飲みながら会話をしている。

少しだけ歩いた程度だが、ザグレブは非常に明るい街だった。クロアチアは旧ユーゴスラビアから独立した6つの国の一つであるが、その中では最もGDPが高い。さらに地中海に面しているため、明るい雰囲気なのかもしれない。少なくとも、僕の印象ではとてもいい街だった。

ザグレブを出発するのは昼の12時。次に行く場所は、ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボである。それまで少し時間があるので、カフェでエスプレッソを飲んだ。この地域もエスプレッソが主なコーヒーらしい。少しゆっくりしてバス停に向かった。珍しくバスは遅れずに出発した。

続く・・・