南欧へ その2 バスでイスタンブールからアテネへ

イスタンブールは特に何もせずに街を歩いていた。アヤソフィアの周辺を歩いていると必ず流暢な日本語で話しかけてくるおじさんに出会う。彼の目的はお土産屋に連れて行くことなので、無視してもよいのだが暇なので少し話していた。

バスは6時出発だが予定より1時間半早くバスターミナルへ向かった。しかし現地の時計を見るともうすでに5時半だった。僕のスマホは現地時間になっておらず、1時間遅く表示されていたのだ。早めの行動をしておいてよかった。

トルコのお金はもう使わないので、残ったお金で水とアーモンドを買ってバスに乗り込む。バスは6時ちょうどに出発した。乗客は半分ぐらい。スタッフがコーヒーや水を提供してくれた。このバスは飛行機と同じくモニターがついており、Wifi も完備と言うことだったが結局最後まで映画も見れずWifi も使えなかった。

途中いくつかのバス停により乗客を乗せる。トルコの国境に来る頃には満員になっていた。僕はもともと廊下側のせきだったが、隣のおじさんが変わってくれて窓側になった。

トルコ国境に到着し、パスポートチェックがある。全員バスから降り、料金所のようなところにいる男性にパスポートを見せる。そのばでスタンプを押すのではなく、全員のパスポートを回収してまとめてスタンプを押すらしい。またバスに戻り、少し移動する。パスポートを取られている状態は不安だ。おじさんにパスポートはあのままで大丈夫かと聞くとNo problemと言ってくれた。このおじさんは一切荷物を持っていない。おそらく仕事で頻繁に移動しているのだろう。パスポートはバスの運転手が回収し、バスの中でみんなに配られた。名前を一人づつ点呼していくが僕のときだけは点呼せずに直接渡してくれた。このバスはほとんどが現地の人で、アジア人は僕だけのようだった。

トルコ出国から少しだけバスで移動し、すぐにギリシャ入国の審査がある。同じくパスポートをまとめて回収され、バスの中でまたパスポートを配られる。陸路での国境超えは出国と入国がすぐに行われるからめんどくさい。

バスは街灯もなく車通りも全くないくらい高速道路をひたすら走る。なかなか眠れない。途中またいくつかのバス停により、乗客が降りていく。アテネに到着するころには乗客は10人程度に減っていた。

朝9時にアテネに到着した。街から少し離れたバスステーションに止まった。ここからアテネを観光していく。

続く・・・