南欧へ その3 パルテノン神殿まで登る

バスターミナルから街の中心街まで歩く。午後10時の時点で気温は30度、雲ひとつない快晴である。なるべく陰になっているところを縫うように進んでいく。

アテネの街は正直言うと汚い。ヨーロッパの先進国のようなきれいな街も旧市街もほとんどなく東南アジアの途上国のような雰囲気である。その中で唯一中央駅だけが新しくきれいだった。これは2004年のオリンピックのために改装したかららしい。 中央駅に隣接しているカフェでクリームパイとコーヒーを食べ、アクロポリスに向かう。

アクロポリスはまさにアテネの中心の丘の上にある。そこまでひたすらに登っていく。白い建物が多いので照り返しが強い。帽子を持っていなかったのでタオルをバンダナのようにして職者日光を避ける。入り口まで来て、しばらく休みチケットを買った。20ユーロとかなりの強気な価格だがここまで来て行かないわけにはいかない。さらにアクロポリスに行かねければその他にアテネでやることもないのでチケットを買いアクロポリスまで登る。

ひたすらに暑いが、なんとかアクロポリスに到着した。丘の上にあるのはパルテノン神殿と、小さな神殿である。見ごたえは十分にあるのだが、そこは日陰もなく、また全体的に白い構造物と大地のせいで照り返しが激しい。少し滞在してすぐに降りてしまった。

降りたあとは昼食を取る。その前にモモが7個1ユーロで売っていた。あまりにも安くて思わず買ってしまったが、ナイフもなしに食べるのはめんどくさくて結局食べていない。レストランはあらかじめ評価の高いレストランを見つけておいて、そこでケバブを頼んだ。ギリシャもトルコと同じくケバブを食べるのである。海に面している国でありながら、圧倒的に魚よりも肉を食べることがおおいようである。これは僕の勝手な予想だが、おそらくエーゲ海は魚の種類が少なく、トロピカルな魚であまり食には適さないのではないかと思う。そう考えると、日本の海は暖流も韓流もあり、魚に関しては相当に恵まれているところなんだろうなと思う。

続く・・・